高付加価値漁業の新たな挑戦
北海道白糠町において、"空飛ぶタンタカ"と名付けられた新しいプロジェクトがスタートしました。このプロジェクトは、株式会社イミューと地域の漁業協同組合が連携し、高付加価値漁業を実現するためのものです。イミューは長年にわたり地域資源のブランド化を進めており、白糠町の豊かな水産資源にも着目しています。
“タンタカ”とは?
tanと呼ばれるカレイは、白糠町の特産品として知られています。地域の言葉では「タンタカ」と呼ばれるこのカレイは、アイヌ語に由来し、独特の風味と質の高さから、地域の誇りとなっています。白糠町で水揚げされるカレイは、その中でも特に品質が高く、食通からも注目されています。
官民連携による高付加価値化の実現
このプロジェクトの鍵となるのが、白糠町の漁業協同組合との連携です。イミューは、地域の漁業における技術を活用し、低活性化技術によって魚体の鮮度を保つ取り組みを行っています。具体的には、鮮度保持水槽施設を用いて、漁獲した魚を生きたまま低ストレス状態に保つことで、味わい深い魚としての品質向上を目指しています。
2024年からは、鮮度保持技術を活用した天然ブリの実証実験を始め、予定通り2025年にはタンタカの活魚輸送に関する実験も進行中です。さらに、この技術を利用して、白糠町で水揚げされたタンタカをその日のうちに東京・豊洲市場まで輸送する「空飛ぶタンタカプロジェクト」を進めています。
プロジェクトの実践と展望
このプロジェクトでは、地域の漁師とともに新たな収益モデルの創出を目指しています。具体的には、地域の未利用魚や他の海産物の活用を広げることや、持続可能な一次産業の発展を狙っています。また、イミューは今後も地域資源を生かし、地元経済の育成に貢献するモデルの拡大を続けていく予定です。
地元・白糠町の取り組み
白糠町は、豊かな海の恵みを生かした漁場として知られ、その豊かさを活かすために地域全体での協力が必要とされています。この官民連携プロジェクトは、地域の誇りと経済を育む重要な試みであり、地域の活性化が期待されています。
結論
高付加価値漁業を実現するこのプロジェクトは、白糠町の水産業を一層発展させるための重要なステップとなるでしょう。そして、地域の皆様の協力によって、新しい時代の漁業が築かれることを期待しています。