歴史的木造校舎が生まれ変わる！当別町の新しいモルトウイスキー蒸留所

当別町に新たな風を吹き込むモルトウイスキー蒸留所

北海道の美しい自然が広がる石狩郡当別町。この地に、かつての弁華別小学校が新たな命を吹き込まれ、モルトウイスキーの蒸留所『当別蒸溜所』として生まれ変わろうとしています。株式会社 Whisky Studentによって進められているこのプロジェクトは、88年の歴史を持つ木造校舎をリノベーションしたもので、地域の文化財としての価値を引き継ぎながら、精巧なウイスキーを生産する拠点となります。

地域資源を活かしたモルトウイスキー

当別蒸溜所では、1バッチあたり150kgの麦芽を使用し、年間最大24,000Lのウイスキーを生産します。この規模は一般的なクラフト蒸留所の約7分の1であり、小規模ながらも単式二回蒸留というスコットランド伝統の製法を用いた本格モルトウイスキーが楽しめます。特に当別町は、軟水が豊富で、泥炭と麦栽培に恵まれた土地柄。これらの地域資源を活かすことで、エコフレンドリーな商品を提供します。

ウイスキーの製造プロセス

製造にはジャパニーズウイスキー特有の原酒の造り分けが行われ、消費者に驚きと喜びをもたらします。自社ウェブサイトでは、製品に関する詳細情報を極めて透明に公開し、ウイスキーに対するこだわりを持つ消費者たちを新たな体験に誘います。お客様が楽しみながらウイスキーの魅力を知る場を提供することは、この蒸留所の重要な使命です。

開発のスケジュール

このプロジェクトは現在資金調達中で、ようやく着工を2025年の夏に予定しています。また、製造は2026年8月の開始を目指しています。設計段階での外観イメージも公開されており、道道側からの美しい景観が楽しめる計画となっています。

代表者の思い

株式会社 Whisky Studentの田中隆志代表は、北海道大学で農学を修了後、堅展実業株式会社厚岸蒸溜所での経験を経てこのプロジェクトを立ち上げました。彼のビジョンは地域に根差したウイスキーを生み出し、参加型の文化を育むことです。この思いが、単なる商品開発にとどまらず、地域全体を活性化する力と信じています。