日本推理小説の名作『大誘拐』が舞台で再演！新たな魅力を発揮する4人の舞台

名作再演！『大誘拐～四人で大スペクタクル～』

中山優馬、柴田理恵、風間杜夫、白石加代子の豪華キャストが舞台で再び繰り広げる、著名な推理小説の名作『大誘拐』の最新公演が始まりました。1978年に天藤真が発表したこの作品は、82歳の女性が国家権力を巧妙に操りながら百億円を略奪しようとする痛快かつ緊迫したストーリーが魅力です。

舞台のサブタイトル「四人で大スペクタクル」という通り、少人数のキャストが多彩な役を演じ分けながら、圧倒的なエンターテイメント性を発揮します。冒頭から次々と登場するキャラクターたちが、一瞬にして異なる役に変わることで、観客はその瞬間から物語の世界観へと引き込まれます。

白石加代子は、多くの人に慕われる大富豪・柳川家の当主とし子を演じ、重厚感を持って物語を引っ張ります。風間杜夫が演じる警察本部長・井狩もまた、キャラクターの存在感を際立たせています。「くーちゃん」役の柴田理恵はそのエネルギッシュな演技で、観客を魅了し、ストーリーをカラフルに彩っていきます。中山優馬は、関西弁を駆使した誘拐犯・健次として、コミカルかつ魅力的なキャラクターを好演。この4人による巧みな演技が、舞台を一層盛り上げています。

舞台の見どころは、アドリブやモノマネが織り込まれたシーンもあり、シリアスな中にもコメディ要素がある点です。このバランスが、観客に笑いを提供する一方で、それぞれのキャラクターが抱える複雑な人間関係や思いを描き出します。

物語が進展するにつれ、誘拐事件の背景やキャラクターたちの思惑が明らかになり、健次がなぜとし子を誘拐したのか、またとし子が百億円という金額を要求した理由についても深掘りされます。観客は、ただのコメディ劇ではなく、じっくりとキャラクターの成長を見守ることができるのです。

この舞台は2025年10月10日から13日まで東京・シアター1010で上演された後、地方公演として香川、鳥取、岡山、山形、北海道、大阪、愛知、石川、秋田、新潟、長野、神奈川と続いていきます。特に北海道公演は、11月1日と2日に行われる予定ですので、ぜひ劇場に足を運び、その目でこの魅力的な物語を体験してください。

キャストのコメント

中山優馬は、再演に向けて「大先輩たちのアドリブ合戦には、毎日笑わせてもらいました。本番が楽しみです」と意気込みを語ります。柴田理恵は「より楽しんでいただけるよう頑張ります」と期待感を寄せ、風間杜夫は「遊びもあって、最後にはビシッとしたドラマが待っている」と述べています。白石加代子は「未知への冒険のような感覚で、驚きと笑いが絶えない」と、共有の楽しさと意義を強調。

このように、キャストの熱い思いが込められた舞台『大誘拐～四人で大スペクタクル～』は、今後の公演でも大いに楽しめること間違いなしです。ぜひ劇場でその迫力と感動を味わってください。