朝鮮人漂着330年を祝うシンポジウム開催
北海道白老町で、国立アイヌ民族博物館が主催する「朝鮮人漂着330年記念シンポジウム」が、2026年9月13日(日)に行われます。これは、1696年に起きた李志恒らの漂着事件からちょうど330年の節目を祝うもので、アイヌ民族と朝鮮との交流の歴史を振り返り、多様な視点から探る貴重な機会です。
日程と会場
シンポジウムは、2026年9月13日の午前10時から午後5時まで、国立アイヌ民族博物館の交流室にて開催されます。開場は9時30分で、定員は100名(当日先着順)です。参加費は無料ですが、別途ウポポイ入場料が必要です。
シンポジウムの狙い
本シンポジウムでは、朝鮮人漂着事件を通じて日朝関係やアイヌ文化の交流、交易の歴史などについて深く考察されます。関連する研究者が集まり、知見を共有することで、互いの理解を深める場となることを期待しています。
プログラムは、午前中に基調講演と複数の報告が行われる予定です。基調講演には名古屋大学の名誉教授、池内敏氏が登壇し、「漂流・漂着から見る近世の日朝関係」というテーマで講演を行います。続いて、全北大学校の名誉教授、河宇鳳氏が「朝鮮漂流民の日本認識」と題して李志恒の漂舟録を元にした報告を行います。
午後のプログラム
午後の部では、北海道における交流の歴史に焦点を当てた報告が進みます。例えば、国立アイヌ民族博物館の研究員であるシンウォンジ氏が朝鮮人漂着事件を巡る松前藩の記録について発表します。また、利尻富士町の教育委員会に所属する山谷文人氏が利尻・礼文の地名と景観にまつわる漂着記録について報告します。
その後、元利尻町立博物館の学芸課長であった西谷榮治氏や、函館工業高等専門学校の泊功氏が引き続き報告を行い、李志恒が見たアイヌの人々の姿を紹介します。最後には、シンポジウムの成果を総括する総合討論が行われ、「北の海がつなぐ歴史と文化」というテーマで議論が繰り広げられます。
参加について
申し込み方法は、当日受付になりますが、定員に達し次第、締め切りますので、早めの来場をお勧めします。参加にあたっては、資料集が日本語と韓国語で用意されているため、言語の壁を感じることなく参加できます。
この貴重な機会を通じて、地域の歴史や文化に触れ、アイヌと朝鮮の深いつながりを再認識する温かな場になることでしょう。
お問い合わせ
詳しい情報は、国立アイヌ民族博物館の公式ウェブサイトをご覧ください。画像素材のダウンロードも可能で、広報活動にご利用いただけます。シンポジウムへの参加をお待ちしています!