北海道の動植物園認定
2025-06-02 09:48:24

希少種保全動植物園認定!北海道エコ・動物自然専門学校の新たな挑戦

希少種保全動植物園認定!北海道エコ・動物自然専門学校の新たな挑戦



北海道エコ・動物自然専門学校が、環境省による希少種保全動植物園に認定されました。これにより、同校は全国で24例目、札幌市円山動物園に次ぐ北海道内の2例目となり、動植物園や水族館以外の施設としては初の快挙となります。

この認定制度は、2018年の種の保存法改正に伴い設けられ、希少種の保護に努める動植物園や野生動植物を飼育・栽培する施設が、環境大臣の定めた基準を満たすことで認定されるものです。これにより、動植物の保護活動がさらに活発化し、その重要性が高まっています。

認定の意義


今回の認定により、認定施設間での希少野生動物の移動が簡素化され、環境省への事後報告のみで手配が整うという利点があります。このことは、繁殖のタイミングに合わせて柔軟に動物の移動を行うことを可能にし、希少種の保護に向けてさらなる一歩を踏み出すことを意味します。

野生生物生息域外保全センターとは


動植物を守るために、2022年に設立された野生生物生息域外保全センターは、約30種類700個体の希少種を飼育しています。ここでは、希少種の保護と野生復帰を目指した「生息域外保全」の研究が行われており、学生たちはしっかりと実践的な技術と知識を学びながら、実際の飼育業務に関与しています。

学生の役割


動物医療飼育学科の学生は、3年次からセンターでの運営に参加します。彼らはベテランの飼育技術者と一緒に実務を経験しながら、保全プロジェクトや研究に関する打ち合わせなどにも積極的に関与することが求められます。これは単なる学びを超え、社会人としての自信や広い視野を育む絶好の機会となるのです。

連携による研究の進展


当センターは、環境省や研究機関、各自治体との協力を行い、さらに(公財)日本動物園水族館協会生物多様性委員会やさっぽろ市円山動物園との連携協定も結んでいます。このような多方面とのコラボレーションにより、より包括的で効果的な保全活動が展開されます。

未来への道


設立から2年が経った今、ようやく生息域外保全に特化した施設としてのスタート地点に立ちました。これからも学生研究員たちは、動植物保全に貢献し続け、さらなる技術向上を目指します。この取り組みは、地域社会にとっても非常に重要であり、彼らの活動が未来の動物たちを救う手助けとなるでしょう。

一般社団法人野生生物生息域外保全センターの代表理事である本田直也氏は、学生たちに対して「保全活動への貢献を続けてほしい」と期待を寄せています。今後の活動から目が離せません。


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