医療の未来を考える探究ツアー、北海道で新たな教育モデルが始動

新たな教育モデルが誕生、医療探究ツアーとは

北海道で子どもたちの未来を見据えた新しい教育モデルを提供する取り組みが開始されます。河合塾グループとNTT東日本が手を組み、探究ツアーシリーズを立ち上げ、第一弾として『医療編』が導入されました。このプログラムでは、中高生たちが地域医療の現場を実際に訪れることで、リアルな体験を通じた学びを深めることができます。

1. 取り組みの背景と目的

最近では、グローバル化や技術の進化に伴い、単なる知識の習得だけではなく、社会的な課題を解決する力が求められています。OECDの「Education 2030」やPISAでも強調されているように、次世代のリーダーを育成するには、単純な学習だけでは不十分です。

教育現場においても、個々の学生の関心に応じて多様な経験を提供することが求められています。しかし、教育機関ごとに課題を解決するには限界があります。そこで、河合塾グループとNTT東日本は連携協定を結び、次世代教育の新たなモデル確立を目指しました。

2. 探究ツアーシリーズの内容

この探究ツアーは、地域の社会課題と教育現場の探究学習を結びつけたものです。プログラムは事前学習、現地学習、事後学習の3段階で構成されています。事前学習ではデジタル技術を活用した学びを行い、現地学習では地域医療機関を訪問し、医療従事者との対話を通じて地域医療の重要性を理解します。

2-1. 医療編の特徴

『医療編』では、地域医療に関する課題に対して中高生が考える機会を提供します。医療機関の視察や医療従事者との交流を通じて、地域医療が抱える現状や課題、最先端技術を学ぶことができます。このプログラムは、北海道庁や札幌医科大学などの協力も得て、地域医療の維持に貢献する人材を育成していくことを目指しています。