ホシザキ、米国の食品ショーケースメーカーを買収
ホシザキ株式会社(愛知県豊明市)は、日本時間8月12日にアメリカの食品ショーケースメーカー、Structural Concepts Corporation(以下、SC)の買収契約を締結したと発表しました。買収のクロージングは、2025年7月末を予定しており、規制当局の承認が必要です。
SCとは?
SCは、ミシガン州ノートン・ショアーズに本社を置く企業で、食品陳列用の高品質なショーケースを提供しています。スーパーやカフェ、レストランなどに多様な商品を展開しており、業界での技術力が高く評価されています。自身の工場で自社製品を生産し、合理化や自動化を進めていることで、収益性も向上しています。また、すべての製品は自然冷媒化を完了させているほか、次世代自動販売機の開発も手掛けており、サステナビリティやイノベーションに積極的です。
ホシザキグループの拡大
ホシザキは、製氷機や業務用冷蔵庫、飲料ディスペンサーなどを製造・販売する企業です。SCの買収により、商品ラインナップが大幅に拡充され、コンビニエンスストアなど新たな市場への販売拡大も期待されています。資材の共同購入やサービスネットワークの共有など、シナジー効果も見込まれています。
買収の手法
買収は逆三角合併方式を用いて行われ、そのために特別に設立された子会社、Alliance Acquisition I, Inc.がSCの親会社、SC Holding Corp.を買収します。この手法により、SCの全株式をホシザキUSAホールディングス(HAHD)が100%取得し、完全子会社にすることが計画されています。
SCの歴史と実績
SCは1972年に設立され、食品陳列の分野で革新的な製品を開発し続けています。生鮮食品の陳列を魅力的に見せる技術や、傷みやすい食品を守る機能を向上させており、50年以上の間に多くの業界標準を設けてきました。
会社のCEOであるジョー・モッカスは、「この買収によってより多くの顧客に高品質の製品を届けることができる」と意気込みを語っています。SCは今後も、魅力的で信頼性の高い温度管理された陳列ケースを提供し続けることでしょう。
米国市場の重要性
米国市場は、ホシザキにとって重要な成長の機会です。フードサービス業界の成長予測を背景に、質の高い製品を提供することは競争優位性を高める要素となります。新しいブランド投入により、消費者のニーズに応えることができれば、さらなる市場シェアの拡大が期待できるでしょう。
まとめ
ホシザキのSC買収により、グループの競争力は一層強化されることが予見されます。SDGsに貢献しつつ、持続可能な社会の実現を目指す企業活動は、今後のインパクトにも大きな期待が寄せられます。