福岡に誕生するコーポレートバックオフィス専門センターの魅力と展望
福岡市に2025年10月、アルティウスリンク株式会社が新たに「コーポレートバックオフィス専門センター」を開設します。このセンターは、経理、購買、人事給与といった業務を効率的に行うために、AIエージェントやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのデジタル技術を取り入れ、専門の人材を配置した特化型センターです。
第一弾はKDDIの業務受託
このセンターの開設にあたり、まずはKDDI株式会社の経理業務や購買業務を受託し、約1万人の社員に関わる経費精算や支払処理の大規模な運用を開始しました。業務委託により、KDDI社では月間約3,800時間の工数削減を実現し、高い業務品質も評価されています。
KDDIの芝崎哲也氏によると、社内でのノウハウをアルティウスリンクに移管することで、より高度な業務に取り組める体制が整ったとのこと。これは、複数の拠点や部門を持つ企業にも再現可能なモデルとして期待されています。
センターの特徴
本センターは、経理、購買、人事給与といった業務に特化しており、AI活用を前提にした業務設計がなされている点が特徴です。これにより、複雑な業務も安定した運用が可能となります。具体的な対応業務には、経費精算、請求書管理、勤怠データの集計などが含まれています。
また、SAP Concur® や SmartDB など、多様なソリューションも導入されており、技術的な裏付けもあります。
今後の展望
センターの将来的な展望として、生成AIの利用範囲を広げることが挙げられています。具体的には、発注書や見積書の自動処理、勤怠データの異常値検知といった業務の自動化を進めていくとのことです。3年後には150席、5年後には300席への拡張を計画しており、福岡地域の雇用創出にも貢献する見込みです。
アルティウスリンクの強み
アルティウスリンクは、KDDIと三井物産の共同出資による会社で、BPOサービスを幅広く提供しています。人によるオペレーションと先端テクノロジーを融合させることで、企業の競争力を高める取り組みを進めています。
「そのつながりを、もっとつよく。うつくしく。おもしろく。」という理念のもと、企業活動を支える包括的なサービスを提供し、持続可能な社会の発展にも寄与しています。
専門性を高めた福岡の新センターは、デジタル革新と効率化を推進する新しい試みとして期待が寄せられています。今後の展開に注目です。