SPACE COTANが地域再生に出資
2025年5月30日、宇宙関連産業を推進するSPACE COTAN株式会社が、帯広食べ歩きまち株式会社に出資しました。この提携は、北海道の十勝地方を中心に地域活性化を目指す取り組みの一環であり、宇宙産業と地域振興がどのように結びつくかに注目が集まっています。
帯広食べ歩きまち株式会社とは?
帯広食べ歩きまち株式会社は、観光開発や地域商社、エリアプロモーションなど5つの事業を展開し、「歩いて楽しく、食と人と文化に出会えるまち」を目指しています。特に、帯広中心市街地の再生に力を入れており、都市と農村、テクノロジーと暮らしをつなげ、地域住民と都市部の人々が行き交う新しい地方都市モデルの実現を志向しています。
代表の柏尾哲哉氏は、「地域の活性化には、多様な利用者と魅力ある地域資源の融合が不可欠」と語る通り、帯広を拠点にした地域づくりに情熱を注いでいます。帯広の文化や食を通して、北の大地の魅力を国内外に発信し、訪れる人々に貴重な体験を提供することを目指しています。
SPACE COTANの役割
SPACE COTAN株式会社は、北海道広尾郡大樹町に本社を置き、「北海道スペースポート(HOSPO)」の運営を行っています。この宇宙港は、商業宇宙ビジネスを支えるために設立され、多様な宇宙関連事業の発展を目指しています。打上げの高頻度化が進む中、HOSPOは宇宙産業の集積を通じて地域経済を活性化する重要な役割を果たしています。
今回の出資は、十勝地域における他の企業との協調も含まれており、地域全体を巻き込んだ持続可能な発展に向けた一歩となります。代表取締役社長兼CEOの小田切義憲氏も、「帯広との連携により、地域資源を最大限に活用した新たなビジネスチャンスの創出を期待しています」と述べています。
地域と宇宙が手を取り合う未来
北海道スペースポートは、2021年に本格稼働し、すでに多くのプロジェクトが進行中です。大樹町は、ロケット打上げに最適な環境を持ち、その特性を生かした様々な宇宙関連企業が集まっています。また、2024年には国際協力に関する覚書を締結し、世界中の商業宇宙港との連携も強化していく予定です。
北海道スペースポートが地方創生に寄与する姿勢と帯広食べ歩きまち株式会社の地域密着型のアプローチが結びつくことで、十勝地域全体の活性化につながることが期待されます。両社の連携が新しい地方都市モデルを生み出し、地域経済を潤す未来が見えてきました。
まとめ
SPACE COTANの出資は、十勝地域のあらゆる可能性を開く一助となります。宇宙と地域を結びつけ、新たなビジネスや交流を生むための第一歩として、多くの人々が触れ合う舞台が整いつつあります。今後の北海道の発展がとても楽しみです。