木製品メーカーMOKKOUの革新
北海道・旭川市に位置する木製品製造メーカーMOKKOUが、注目の新商品「アップサイクルフローリング」を発表しました。このフローリングには、廃棄された木材を再利用し、独自の視点で価値を見出す試みが込められています。
廃材を生かす理念
世の中には多くの木材が使われることなく捨てられており、燃やされてしまう運命にあるものも数多く存在します。そのような捨てられる運命にある木材を利用し、魅力的なフローリングを作り出すことがMOKKOUの目指すところです。たとえば、割れや欠け、虫食いやカビのある木材はこれまで品質の悪さから廃棄されていました。MOKKOUは、それらの特徴を素材の個性と捉え、再生の機会を与えることを目指しています。
木材の金継ぎ
MOKKOUが提唱するのは、木材の再生における「金継ぎ」の考え方です。金継ぎとは、壊れた陶器を金や漆で補修することで価値を高める技法ですが、そのアプローチを木材にも応用します。あえて色を入れることで、補修跡をデザインとして活かし、全体の美しさを引き立てる試みです。例としては、蓄光材を用いることで暗い場所でも光る仕掛けを加えることも可能で、使う人の想像力を刺激します。これにより、かつて捨てられていた木材がむしろ魅力的に映るのです。
MOKKOUの背景
MOKKOUは2022年に設立され、マスタークラフトマンの佐藤誠さんとアートディレクターのゲンママコトさんが代表を務めています。彼らは特注の木製品を受託製造することを中心に、小型木製品の製作を行っています。「MOKKOUを世界の共通語に」をスローガンに、旭川だけでなく、日本のものづくりを広め、世界に通じる製品の創出を目指しています。
地元への愛とサステナビリティ
MOKKOUの取り組みは、ただの製品製造にとどまらず、地域活性化やサステナビリティへの関心を反映しています。廃材の活用を通じて、新たな価値を提唱し、地域社会への貢献を図る姿勢は、多くの人々に感動を与えます。また、MOKKOUの製品は、地元の素材や技術を基にしており、旭川の伝統的な木工技術をもとに、新たな挑戦を続けています。
まとめ
すでに多くの注目を集めるMOKKOUですが、今後の展開にも期待が高まります。木材の再利用というテーマは、エコやサステナビリティの観点からも非常に重要であり、その革新的な挑戦は日本だけでなく、世界にも影響を与えることでしょう。MOKKOUの製品が気になる方は、ぜひ公式Webサイトやインスタグラムをチェックしてみてください。さらには旭川デザインセンターで実際の製品を手に取り、その魅力を体感してみることをお勧めします。