北海道初上陸！重度障害者支援型グループホーム「ユースタイルホーム」

重度障害者のための新たな居場所：ユースタイルホーム札幌白石

2025年7月、北海道に新たに設立される「ユースタイルホーム札幌白石」は、重度身体・知的・精神障害者を対象とした日中サービス支援型グループホームです。この施設は、設立以来、多くの障害者に必要なケアを提供してきたユースタイルラボラトリーが運営するもので、北海道では初めての試みとなります。ユースタイルラボラトリーのミッションは、「すべての必要な人に、必要なケアを届ける」ことであり、この新しい施設はその理念を実現するための重要な一歩です。

日本では、重度障害者のグループホームの数はまだ全体の中で4%に過ぎず、特に日中サービス支援型の施設は非常に限られています。これを受けて、ユースタイルホームは地方の重度障害者にとっての重要な居場所となることを目指します。具体的には、手厚い支援が受けられる24時間365日のサポート体制を整えており、支援区分が4以上となる重度の障害者に特化したサービスを提供しています。

地域生活支援が求められる背景

近年、障害者の地域生活の重要性が急速に認識され、国としても地域移行を推進しています。厚生労働省からも新たな障害者支援施設の在り方についての検討会が立ち上げられており、重度障害・難病者向けの支援が特に強調されています。自宅にいる障害者の多くが親と同居している現実があり、親の高齢化とともに「老障介護」という新たな課題が生じています。このような状況に対し、ユースタイルホーム札幌白石は、地域で自立生活を送りたい障害者に必要なサポートを提供します。

ユースタイルホーム札幌白石の特徴

ユースタイルホーム札幌白石は、入居者数は20名規模を想定しており、それぞれに個別の支援が行き届く整った環境があります。各居室は6帖以上の広さにプライバシーが保たれ、機械浴槽やバリアフリー対応のトイレも完備されています。また、栄養監修された手作りの食事が提供されるなど、入居者が快適に暮らせる充実したサポートが用意されています。

- 生活支援：入浴や排泄の介助、夜間対応などを行います。
- 食事提供：昼食・夕食の栄養バランスを考えた食事が提供され、特別食にも対応。
- 健康管理：看護師による健康管理と緊急時の対応も万全です。
- 余暇活動支援：趣味や地域イベントに参加する機会も豊富に提供されます。

未来に向けた展望

ユースタイルラボラトリーでは、今後も全国各地での施設展開を加速させ、2027年には全国で50以上のユースタイルホームを設ける予定です。重度障害を持つ方々が地域で自らの意思で生きることができる社会の実現に向け、重度障害者向けの専門的な支援に今後も取り組んでいきます。これからの桃源郷のような未来が、少しでも多くの障害者に広がることを願っています。