こども家庭庁が主催する自殺対策講演会の詳細
2026年2月23日、北海道札幌市にて、こども家庭庁が主催する大人向けの「自殺対策」講演会が開催されました。この取り組みは、こどもたちが抱える複雑な感情や問題に対して、周囲の大人がどう向き合い、支援者同士が連携できるかを考える重要な機会です。
講演会の背景と目的
こどもたちの自殺者数は、近年増加傾向にあり、特に2020年以降は高止まりしています。この現状に対処すべく、こども家庭庁は令和5年の発足と共に自殺対策室を設置し、自殺予防に向けた多角的な取り組みを開始しました。
本講演会では、こどもたちが持つ「死にたい」といった気持ちの背景、SOSのサインにどう気づくかを中心に話が進みました。こどもたちが直面している深刻な問題や悩みを支えるために、多くの支援者が結集しました。
講演会の内容
講演の第1部では、次の三名の講師が登壇しました。
1.
伊藤次郎氏(NPO法人OVA 代表理事)
「こどものSOSにどう気づき、対応すべきか」の講演を通じて、支援者同士が連携の必要性を強調しました。特に、こどもの感じているSOSは、身体・心・行動の3つの側面から現れることを説明しました。
2.
稲川洋生氏(北海道教育庁 課長補佐)
学校における自殺予防についての講演では、教育機関としての役割や自殺予防教育の導入がいかに重要かを伝え、SOSの出し方に関するリーフレットの作成についても言及しました。
3.
松田考氏(さっぽろ青少年女性活動協会)
表出しない困難へのアプローチとして、日常家の役割を強調し、こどもたちの豊かな育成には居心地の良い居場所が必要だとし、その実現のために連携を深めることを提案しました。
続いて、パネルディスカッションが行われました。参加者たちは、実際の現場から見た学校や地域の連携の重要性、こどもたちのSOSに気づくための視点を共有しました。
グループワークでの実践
第2部では、「事例を通じて連携・協働について考える」をテーマに、参加者たちは5名ずつのグループに分かれました。実際に民生委員が体験した事例を通じて、こどもが打ち明けた苦しみについて議論を重ね、どのように他の機関と結びつき、支援を行うべきか具体的に考えました。
参加者の感想
参加者は、グループワークを通じて多様な視点を得られ、新しい繋がりを実感したとの声が多く寄せられました。具体的な課題が挙げられ、それに対する解決策を模索する中で、今後地域で実践したい取り組みについても多くの意見が出ました。
また、「ネットワーク作りに取り組みたい」という意欲も示され、参加者同士が助け合うことで、更に豊かな支援体制を構築する可能性を感じられました。
まとめ
こどもの自殺対策に関する本講演会は、参加者にとって重要な知識やつながりを得られる場となりました。このような取り組みが地域で日常的に行われることが、こどもたちの未来につながると期待されます。自殺対策は一人の力では難しいですが、地域全体での連携と支援が進むことを願っています。