SHIROが手がける持続可能なポップアップストア
2025年12月に、SHIROは韓国・THE HYUNDAI SEOULでエシカルなポップアップストアを開催します。このストアは、「借りて返す、そして捨てない」をテーマに、地元の資源を活用して作られた店舗です。この取り組みは、SHIROがエシカルな製品づくりに力を入れていることを象徴しています。
地域密着型の店舗づくり
韓国国内での市場開拓に力を入れているSHIROは、今年4月に聖水にオープンした旗艦店に続くもので、今後の展開に期待が寄せられます。12月9日にはLOTTE WORLD MALLに韓国2号店をオープンし、その後、THE HYUNDAI SEOULにて期間限定のポップアップストアを展開します。これによって、韓国のお客様との接点を増やし、持続可能な未来に向けた新しい道を模索していきます。
SHIROは、店舗を開設するにあたり、その土地の文化や歴史への深い理解を重視しています。このため、フィールドワークを通じて地域に根ざしたデザインを実施し、文来洞では金属加工工場の熱気を感じ、廃棄物への関心が高まりました。
廃棄物の再利用による新たな価値の創造
ポップアップストアづくりにおいては、地域の廃棄物を活用することが中心となりました。具体的には、ソウル市内で見つけた木材、鋼材、塗料の廃材を使用し、お店の什器や内部構造を形成します。まず、乙支路3街にあった印刷所から、使用されていない木材を入手しました。この木材は、配送業界で一般的に使われているもので、過剰在庫の現象が見られました。
次に、ムンレドンの鉄工所で鋼材の端材を発見しました。これらは、調理器具や家具の製造過程で出るもので、本来捨てられる運命にあったものです。この廃材を利用して、ストックボックスのデザインをし、製品の展示棚を創出しました。
さらに、塗装業者からの一斗缶を使用し、残った塗料を活用して什器を製作しました。これにより、無駄になってしまうはずだった資源に新たな価値を与えています。
未来を見据えたデザイン
SHIROが追求するのは「つくる責任」です。このポップアップストアでは、内装の一部に新しい資材も取り入れていますが、これらも将来的に再利用ができるように考慮されています。廃棄物をゼロに近づけることを目指し、環境負荷を軽減しながら、お客様に魅力的な空間を提供します。
デザインはDRAWERSの小倉寛之さんが手掛けており、シンプルで洗練された店内を実現しています。彼は常に未来を見据えたクリエイションを意識しており、SHIROとのコラボレーションで持続可能な未来を提案しています。
韓国限定アイテムも登場
ポップアップストアでは、韓国限定の「スズラン」香りのアイテムもご用意。オードパルファン、ボディミスト、ハンド美容液が発売され、SHIROの魅力を存分に楽しむことができます。特に、「スズラン」は韓国で「幸福を運ぶ花」として親しまれ、大切な人への贈り物としても人気です。
このポップアップストアのオープンに伴い、最新の製品や店舗づくりの裏側を詳しく紹介する「SHIRO PAPER KOREA Issue2」が発行される予定です。韓国でのフィールドワークの様子や、地域の人々との出会いを通じて得た経験を知ることができる貴重な機会です。
まとめ
SHIROのポップアップストアは、エシカルな視点から持続可能な未来を築くための素晴らしい試みです。地元の資源を活用し、多くの人々にその魅力を届けることで、我々の選択が未来にどのように影響するかを考えさせられる機会となるでしょう。ぜひ、韓国のポップアップストアに足を運び、その世界観に触れてみてください。