台湾企業の打上げ
2025-06-26 11:32:26

北海道スペースポートから台湾企業のサブオービタルロケット打上げが実施予定

台湾企業のサブオービタルロケット打上げが北海道で実施予定



2025年7月6日、台湾のロケット開発会社「jtSPACE株式会社」が、北海道スペースポートからサブオービタルロケット「VP01」を打ち上げることが決まりました。これは、日本国内で初めて行われる海外資本によるロケット打上げであり、宇宙産業の発展と地域活性化に向けて重要な一歩となります。

打上げの詳細と目的


本ロケットの打上げは、2025年7月6日の6:00-7:30、10:50-12:00、16:00-17:00の間に予定されており、万が一天候などの影響で打上げができない場合には、7月12日、13日、19日、20日、26日、27日の予備日が設けられています。打上げは北海道スペースポートのLaunch Complex 1、Launch Pad 12(LC1-LP12)から行われ、目指す高度は約100kmです。これにより、ロケットの全システムの動作を検証し、将来的には人工衛星を搭載できるロケットの開発につなげることが期待されています。

ロケット「VP01」の特徴


「VP01」は、全長12m、直径0.6m、重量1.4tの2段式サブオービタルロケットです。エンジンは固体燃料の合成ゴムと酸化剤の亜酸化窒素(N2O)を用いたハイブリッド方式で、第一段の推力は6,500 kgf、第二段は1,100 kgfとなっています。このロケットは、宇宙空間に到達可能なロケットとして非常に注目されています。

地域と産業の連携


北海道大樹町は、民間の宇宙港「HOSPO」を運営しており、宇宙産業の発展と地域振興を目指しています。この取り組みにより、地域社会が得られる新たな産業機会が期待されています。大樹町町長の黒川豊氏は、「HOSPOは民間に開かれた宇宙港をコンセプトにしており、宇宙のまちづくりによる地方創生を進めていく」と語っています。

さらなる開発と国際的な協力


「jtSPACE」は、台湾の宇宙関連企業・tiSPACEの日本法人として、独自のハイブリッドロケット推進システムを用いてロケットの開発や打上げサービスを展開しています。今後も、多様な企業や団体との協力により、宇宙産業の発展と海外資本の集結を目指しています。

また、HOSPOは次世代の宇宙産業の中心地として位置付けられ、2022年度には内閣府特命大臣表彰も受けています。宇宙版シリコンバレーの形成を目指し、新たな射場整備や地域創生の取り組みは、さらなる地域活性化に寄与するでしょう。

当日の見学情報


打上げ当日は、訪問者が打上げの様子を見学できるよう、HOSPOの滑走路が開放される予定です。詳細は、北海道スペースポートの公式ウェブサイトにて発表される予定ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。日本国内での宇宙ビジネスは今後更に拡大する可能性があり、北海道における宇宙関連の活動に注目が集まります。


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