Z世代が地域の未来を切り拓く!
地域社会における課題解決の新たなアプローチとして注目を集めている「農業AIハッカソン2025」。このイベントは、運営を担当する「Metagri研究所」が提唱するもので、Z世代の若者たちが主となり、様々な地域の問題解決に挑む試みです。特に、プログラミング未経験者でも参加できる生成AIを活用した形式で実施され、地域とテクノロジーが融合する画期的な仕組みとなっています。
地方自治体が抱える二つの課題
最近、総務省の調査によると、東京圏における若年層の流入が続いており、地方自治体にとっては「若者流出」と「課題解決人材不足」が深刻化しています。特に進学や就職を理由に地方から都市部へ流れる若者たちが多く、地域の活力を低下させています。しかし、今の時代、AIなどのデジタル技術がこれらの課題を解決する可能性を秘めています。
「デジタル田園都市国家構想」が進行中の中、多くの自治体が「デジタル人材との接点をどう作るか」といった課題に直面しています。Z世代が持つデジタルスキルを活かし、地域問題を解決することにより、彼らが地域の担い手として活躍することが望まれています。
「農業AIハッカソン2025」の実施内容
2025年7月、Metagri研究所は「農業AIハッカソン2025」を成功裏に実施しました。このイベントは、農業をテーマに、参加者が実際の農家が直面する課題に対して生成AIを用いて解決策を考えるものです。ハッカソンには、農家、エンジニア、学生など多様なバックグラウンドの参加者が集まり、リアルな問題に挑戦しました。
当研究所のインターン生が主導し、プログラミング経験のない人も参加できるように配慮した結果、参加者の中から多数のプロトタイプが生まれました。その中には、ハッカソン終了からわずか2週間で実際の農業で活用が始まったものもあります。
ポイント1:非エンジニアでも参加可能な「Vibe Coding」
このハッカソンの特長として、誰でも参加できる「Vibe Coding」というアプローチがあります。この手法では、生成AIと対話しながらコードを生成することができるため、プログラミングの経験がない参加者でも積極的に参加することができます。多くの非エンジニアの参加者が成果を上げたことが、参加者たちの意欲を引き出しています。
ポイント2:現場の「困った」を解決する
農業AIハッカソンでは、実際に影響を受けている農家から提供されたリアルな課題が扱われました。実際の業務に直結した問題に対し、参加者たちは真剣に取り組みました。自治体との連携を図り、住民や事業者の日常の困りごとを公募し、それを元にAIが解決できるテーマを選定していく方針です。
ポイント3:社会実装を見すえた支援体制
プロトタイプの開発だけに留まらず、実際に使われることを重視した「作って終わらない」理念に基づき、プロトタイプの開発から実証、改善、事業化までの一貫した伴走支援を行います。これにより、地域に根ざした持続可能な解決策が生まれるのです。
今後の展望と連携募集
Metagri研究所は、地域課題解決に取り組む自治体や企業との連携を強化していきます。特に、Z世代の地域参画が重要とされる中、彼らの力を最大限に活かす仕組みを共に構築できるパートナーを求めています。
具体的な連携内容
- - 地域課題のヒアリングと共有。
- - ハッカソンの企画・運営に関する支援。
- - プロトタイプ開発から実証、改善への一貫支援。
- - 社会実装へ向けた事業の推進。
是非、地域の新しい未来を切り拓くこのプロジェクトに、多くの方々からの参加をお待ちしております。