AIと旅行計画
2026-05-12 12:58:34

訪日中国人旅行者のAI活用と未来の旅行計画とは

訪日中国人旅行者のAI活用と未来の旅行計画



2026年4月24日、一般社団法人日中ツーリズムビジネス協会(CJTC)が主催するオンラインセミナーが開催され、訪日中国人旅行者を対象としたAI活用による旅行計画の変化について議論されました。インタセクト・コミュニケーションズ株式会社がこのセミナーに協力し、当社のメディアプランナーである辰巳亮が登壇しました。このセミナーでは、AI技術が旅行者の意識や行動に与える影響について、具体的なデータを基にした学びが得られました。

セミナーの内容


セミナーは、「訪日中国インバウンドの最新動向と今後の展望」というテーマで、特にAIの活用が旅行者の情報収集や計画にどのように変化をもたらしているかに焦点が当たりました。調査によると、旅行を計画している中国人旅行者の90%以上がAIを活用しており、出発の約40日前からAIと対話を開始しています。これは旅行の候補地、ルート、持ち物の提案を受けながら、より具体的な計画を立てていることを示しています。

AI活用の流れ


従来、中国の旅行情報収集は検索エンジンやSNS、旅行情報プラットフォームに依存していましたが、最近ではDeepSeekや豆包・元宝といった生成AIも用いられてきています。旅行者はAIとのインタラクションを通じて、よりパーソナライズされた旅程や候補地を提案されることを求めています。そのため、観光業界や自治体にとっては、正確な情報がAIにより認識されることが極めて重要です。

GEO対策の必要性


辰巳は、AIに情報を正しく理解してもらうための「GEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)」の重要性についても言及しました。これは単なるSEO対策とは異なり、AIに正確な情報を届け、旅行計画の段階から関与させるための新たな戦略です。AIはインターネット上の情報を基に回答を生成するため、公式サイトやSNS、レビューサイトの情報が頻繁に更新され、質が保たれていることが成功の要因となります。

質問と応答


質疑応答のセッションでは、AI対策を「守り」と「攻め」の両面から進める必要性についての質問がありました。辰巳は、正確な情報の整備と同時に情報量を増やすことが必要であると強調しました。また、中国語での情報発信の際は、AI翻訳に頼らず一次情報を中国語で発信することが推奨されました。

特に受入体制の整備が最優先であるという意見があり、集客施策はAIやSNSなどの様々なチャネルを同時に進めるべきだとまとめられました。受入体制が整っていないと、集客があっても顧客体験の質が向上しないためです。

今後の取り組み


インタセクト・コミュニケーションズは、中国本土や台湾における訪日誘客支援や観光DXに注力しており、今後はAI時代の旅行意思決定プロセスに対応した支援体制を強化します。また、自治体や観光事業者とともに、情報収集から来訪までの流れをデータに基づいてより実践的な施策の構築に努めていきます。

以上のセミナーを通じて、訪日中国人旅行者がAIをどのように活用しているかという最新のトレンドを捉えることができ、中国の観光マーケットにおいて重要な知見を得ることができました。今後の観光施策に生かしていくために、情報整備と共にAI対策を積極的に進めていく必要があります。


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