札幌の金融エコシステム強化に向けた新たな連携
2025年10月22日、札幌市と平和不動産株式会社は、金融エコシステムの強化を目指す「金融エコシステムの強化に係る連携協定」を締結しました。本協定により、札幌市のフィンテックや資産運用業界における成長を促し、地域経済の活性化を図ることを目的としています。
連携協定の背景とその意味
札幌市は2024年6月に、北海道と共に「金融・資産運用特区」の対象地域として選定され、さらには国家戦略特区にも指定されました。この特区によって、北海道全域における金融機能の集中と成長が期待されています。行政は、金融関連のスタートアップや資産運用会社の誘致に向け、具体的な施策を進めていく方針です。
平和不動産は、東京・日本橋エリアで金融系企業向けのサービスオフィス「FinGATE」を展開しており、多様なサポートを提供しています。このノウハウを札幌でも生かし、新たな金融都市としての可能性を切り開く計画が進行しています。
FinGATE SAPPOROの設立計画
「FinGATE SAPPORO」という拠点を札幌に設立する予定で、これにより東京と札幌間における人的・資金的な交流を強化し、金融系企業の誘致と育成を進めていきます。具体的には、新たな市街地の再開発プロジェクトと連携し、都市の魅力を高める計画です。
実施される取り組み
本連携協定に基づき、以下の取り組みが進められます。
1. 金融系企業の創出・育成・誘致
2. 地元企業と金融企業との情報交換や人脈形成を促進するイベントの開催
3. 大学と連携した金融人材育成及び交流機会の創出
4. その他、協定達成のために必要な施策の実施
これにより、地域内での金融ビジネスの発展を促進し、新たなビジネスチャンスを生み出していくのです。
金融セミナーの開催
また、協定の一環として、北海道大学にて金融セミナー「金融ビジネスを理解する」が開催されます。2025年10月23日および11月27日の2日間にわたり、東京のFinGATEに拠点を持つ企業のビジネスモデルを紹介し、参加者が金融業界の動向に触れる機会を提供します。このセミナーは大学生や一般向けで、未来の金融人材を育成することを目指しています。
まとめ
札幌市と平和不動産の連携は、金融エコシステムの強化だけでなく、地域全体の活性化にも大きな影響を与えることでしょう。新たなビジネス機会を生み出し、札幌が「アジア・世界の金融センター」として成長することを期待しています。今後の展開に注目です。