東京観光大使に就任した関谷健一朗シェフの魅力と歩み

2025年1月、東京都による新たな『東京観光大使』に、フレンチレストラン「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」のエグゼクティブシェフである関谷健一朗氏が任命されました。この任命式は、2025年5月16日（金）に開催される「Tokyo Tokyo Delicious Museum 2025」にて行われる予定です。

『東京観光大使』は、東京の魅力を国内外に発信し、来訪者の増加や地域活性化を目指して任命される役割です。令和5年2月13日からスタートしたこの取り組みにおいて、関谷シェフは東京都知事の小池百合子氏からその栄誉を受けました。

関谷氏は、東京の多彩な食文化を紹介し、世界中にその魅力を伝えることに対し、高い熱意を持っています。特に、彼は和食や世界各国の料理に精通しており、その豊かな経験を生かして観光資源を活用していくことに意欲を示しています。

料理にかける情熱

関谷健一朗氏は、料理人としてフランス料理の伝承と革新を追求し、数多くのコンクールに挑戦してきました。2018年には「第52回〈ル・テタンジェ〉国際料理賞コンクール」では、日本人として34年ぶりに世界一の称号を獲得、また2023年には日本人初のフランス国家最優秀職人章、M.O.F.料理部門を受章し、その実力を世界に示しました。

彼の料理に対する姿勢は、料理は愛であるという哲学に基づいており、その影響は東京の食文化に深く根付いています。関谷氏が言うには、東京という街は伝統と革新が共存し、まさに“食の舞台”だということです。

関谷健一朗のプロフィール

関谷氏は1979年、千葉県で生まれ、専門学校を卒業後、ホテルでの経験を積みました。2002年にはフランスに渡り、2006年からはパリの「ラトリエドゥジョエル・ロブション」で働くことになりました。26歳という若さでスーシェフに抜擢され、その後も目覚ましい活躍を見せてきました。

2010年には東京・六本木のラトリエでシェフとして着任し、2018年には国際料理賞で名を馳せ、2021年に「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」のエグゼクティブシェフに就任しました。

2024年にはフランス農事功労章シュヴァリエを受章し、2025年1月には『東京観光大使』に任命されています。彼の活躍は日本の食文化の発展にも貢献しており、今後の動きが注目されています。

ジョエル・ロブションのレストラン

関谷健一朗氏が手がける「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」は、世界中から愛されるレストランです。その独創的な料理は「皿の上の芸術」とも称えられ、洗練されたサービスと共に提供されます。
さらに東京には、カジュアルなフランス料理を提供する「ラターブルドゥジョエル・ロブション」や、オープンキッチンでシェフの料理を目の前で楽しめる「ラトリエドゥジョエル・ロブション」も展開しています。

これからの展望

関谷氏は、今後も『東京観光大使』として、東京の食文化を広めるために力を尽くしていく意向を示しています。東京の多様な魅力を国内外に発信し、訪れる人々に食の楽しさを伝えたくてたまらないという思いがあるようです。彼の挑戦が、東京のさらなる活性化に繋がることを期待しています。

さあ、次回の訪東京の際には、関谷健一朗シェフの手による絶品フレンチを楽しんでみてはいかがでしょうか。東京の美しい食文化に触れ、その魅力に開かれることでしょう。