「PicTrée」:北海道初の試みとその成果
2023年12月5日、北海道庁で開催された表敬訪問で、Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.の創業者吉田直人氏とGrowth Ring Grid Pte. Ltd.のCEO鬼頭和希氏は、北海道初の参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」の成果を報告しました。このゲームは、北海道全域を対象に行われた「ピクトレまちバトル in 北海道 2025夏」の一環として、地域の人々が参加し、電柱を撮影する活動を通じて地域に貢献する取り組みです。
計73万本の電柱撮影を達成
吉田氏は、北海道の様々な地域から得られた参加者の協力の下、約73万本の電柱が撮影されたことを報告。これにより、北海道内だけでなく、東京や東北地域からも「電柱を撮るための旅行」として北海道を訪れる人々が増え、新しい目的地としての流れを作り出しました。
地域企業との連携
地元企業のサンマルコ食品や五島軒もこの取り組みに賛同し、地域全体の活性化に貢献したことが吉田氏の口から明かされました。これにより、地域住民が連携し、北海道全体が盛り上がるお祭り的なイベントになることが期待されます。
持続可能な社会貢献の方法
鬼頭氏は、電力インフラの維持にかかるコストや作業負担の現状についても言及。全国には約3600万本の電柱が存在し、これを維持するためには莫大なコストがかかります。しかし「PicTrée」による取り組みは、地域の人々に参加を促し、仕事としてではなくエンターテインメントとして実現されました。これは、参加者の力を借りることにより、通常の数十倍もの効率性を達成したことを意味しています。
知事の期待と地域の特殊性
鈴木直道北海道知事は、このような新しい試みが社会課題解決に役立つことに高く評価し、持続可能な方法で北海道の課題に対処できるという期待を寄せました。北海道は広大で、多くの市町村があるため、管理やメンテナンスには困難が伴いますが、地域の力を借りることで、さらなる成果を期待しています。
さらに知事は、官民連携の重要性を語り、企業や行政だけでなく市民が一丸となって北海道をより良くするための取り組みが不可欠であると述べました。今後も、このようなプロジェクトが続き、地域に貢献できる機会を増やすことが望まれます。
これからの「PicTrée」
参加型社会貢献ゲーム「PicTrée」は、北海道の住民が自身の手で地域インフラを守ることに貢献できる新しい方法として、今後も注目されるでしょう。次回の実施に向けた期待も高まり、多くの人々が楽しみながら貢献できる環境が整備されることを願います。
まとめ
このように、「PicTrée」は単なるゲームを超えて、地域社会における協力や絆を生む重要な活動になり得ることが示されています。地域を盛り上げ、新たな価値を創出するこの試みが、北海道全体をさらに活性化させることを期待したいと思います。