札幌観光協会、登録DMOの証を受け取る
2025年10月1日、一般社団法人札幌観光協会が観光庁から「登録観光地域づくり法人(登録DMO)」として正式に登録されました。これに伴い、10月14日には北海道運輸局長から登録証の交付が行われ、関係者が見守る中で盛大な式典が執り行われました。札幌観光協会の会長、笹原晶博氏はこの機会を喜びと感謝の意を表し、未来への期待を語りました。
DMO設立への歩み
笹原会長は、札幌市と連携し、2025年4月からDMO設立に向けたプロジェクトチームを立ち上げ、地元の基盤作りや準備を進めてきたと述べました。彼は、今回の登録を大変嬉しく思うと共に、支援をしてくださった関係者への感謝を忘れませんでした。
札幌市の観光地としての優位性
札幌市は観光地として長い歴史を持ち、その魅力は国内外の観光客に広く受け入れられています。最近ではインバウンド観光客の増加に伴い、国際的な評価も高まってきており、これを好機と捉えています。観光は地域の活性化に不可欠であると認識し、持続可能な観光地域の実現に向けて、データ収集・分析体制の整備やターゲット層の明確化に力を入れるとしています。
市内事業者との強固なネットワーク構築
札幌観光協会は、設定した戦略を確実に実行するために、市内の各事業者や団体との強固なネットワーク構築にも取り組む方針です。すでに高い評価を得ている札幌雪まつりやオータムフェスト、夏まつりなどのイベントを通じて、さらに魅力を磨いていくことが期待されています。
未来への展望
笹原会長は、「札幌は世界に認められる可能性を秘めた都市である」との認識を示し、地域全体の魅力を高めることで、観光客だけではなく市民や関連事業者にとっても満足度の高い観光地を目指す意義を強調しました。この登録を新たなスタートと捉え、地域の皆様と共に札幌の観光の未来を切り拓いていく所存です。
札幌観光協会の役割
札幌観光協会は昭和11年に設立され、さっぽろ雪まつりなどのイベント運営、観光案内サービスの提供、そして観光情報の発信を通じて、札幌の魅力を広く伝えています。また、市内で有名な観光施設であるさっぽろ羊ヶ丘展望台の運営や、約750の観光関係事業者との連携をもって地域経済の振興に尽力しています。観光振興に向けた取り組みは、札幌市の魅力をさらに引き出し、地域全体の活性化を図る重要な要素となるでしょう。
これからの札幌における観光の発展に期待が高まります。