SHIROが韓国2号店「SHIRO LOTTE WORLD MALL」をオープン
2025年12月9日、韓国・ソウルに新たなSHIROの旗艦店「SHIRO LOTTE WORLD MALL」が登場します。聖水に続く韓国での2号店となるこのお店は、松坡区に位置しており、ファッションやグルメの最新トレンドが集まるエリアに立地しています。この場所で、SHIROの製品を通じて、たくさんの笑顔を届けたいという願いが込められています。
エシカルな素材を活かした店舗作り
SHIROの最大の特徴は、バージン材を可能な限り使用せず、古材や端材をクリエイティブに再利用することにあります。店舗作りにはその土地の歴史や文化を尊重し、フィールドワークを重ねて新しい価値を見出す努力がされています。
韓国の金融と政治の中心地、汝矣島を起点にフィールドワークを行い、文来洞で出会った筒状鋼材や伝統的な韓屋の古材を活用しています。これらの素材は、店舗の什器や壁面に変化し、新たな空間を創る要素として機能を果たします。
未来を見越したデザイン
このお店の店舗面積は13.11㎡とコンパクトですが、最大限の空間利用を目指して設計されました。新しい壁を作るのではなく、あえて建物の躯体を露出させることで、余分な資材に依存しない美しさを実現しています。耐火処理された鉄骨やコンクリートがそのまま残り、その質感を活かすデザインが魅力です。
特に目を引くのが、フリードローイングが施された壁面です。ロッテグループのシンボルマーク「L」にインスパイアされたグラフィックは、店舗の色合いに躍動感を与えています。また、これらのデザインは将来の移転を見越して容易に分解できるように設計されています。
代わりの効くアイテム
店内に使用される什器もまた、環境を意識したデザインが施されています。スチールパイプとステンレスの組合せで作られた陳列棚は、部材を外すことで簡単に移設可能。また、伝統的なハノクの古材が使用された平台什器が温かさを感じさせます。これらの要素が一体となって、SHIROの店舗はエシカルでありながらもスタイリッシュな空間を生み出します。
SHIROの理念
SHIROが持つ「捨てない」「新たにつくらない」ことを大切にする理念は、店舗づくりの至る所に反映されています。これまでの経験を活かし、地元の素材を最大限に活かした事例は、他地域にもインスピレーションを与えるでしょう。お客様には、未来を見据えたデザインの魅力を感じ取っていただきたいと思います。
オープンに合わせて、同日より「LOTTE DEPARTMENT STORE MALL」でもSHIROの製品を楽しむことができます。地域の特徴を活かしながら、新たなエシカルな提案を生み出すSHIROの魅力をぜひご体験ください。
設計者のこだわり
このお店の設計を担当したのは、DRAWERSの小倉寛之氏です。小倉氏は美しさと実用性を追求しつつ、環境への配慮を忘れないプロダクトデザインを行っています。彼はSHIROだけでなく、他の多くのプロジェクトにも携わり、一環したデザイン哲学を実践しています。
SHIROのブランド理念
SHIROは「自分たちが毎日使いたいもの」をテーマに、すべてのエシカルなプロセスを通してコスメティックブランドの新たなスタイルを提案しています。日本国内はもちろん、ロンドンや台湾、韓国にも展開するSHIROの店舗は、地域に根差した製品作りを繰り広げています。この新たな2号店が、多くの人々に愛される店舗であることを心より願っています。