札幌市が公務員エンゲージメント向上の勉強会を実施
全国的に若手職員の確保や定着が課題となっている中、自治体のエンゲージメント向上への取り組みが注目されています。この度、北海道の札幌市をはじめ、目黒区、三条市、大阪狭市の4つの自治体が共同で勉強会を開催しました。この勉強会の目的は、職員の組織や仕事への貢献意欲、いわゆるエンゲージメントを高めることです。
社会背景と現状
少子高齢化や価値観の多様化が進む今、自治体にとっての人材確保はかつてないほど厳しくなっています。総務省の調査によると、地方公務員の受験者数は過去10年で約28%も減少しています。この結果、若手職員の離職や民間企業への転職が増加しており、自治体にとって大きな問題となっています。
このような状況を踏まえ、2023年に公表された「地方公共団体における人材マネジメント推進のためのガイドブック」では、エンゲージメント向上が重要な指標であるとされています。職員のやる気を引き出す取り組みは、多くの自治体にとって必須の課題となっています。
勉強会の意義と内容
今回の勉強会は、自治体間での情報共有と民間企業の成功事例を基にした取り組みを学ぶことを目的としています。株式会社リンクアンドモチベーションが実施したこの勉強会には、各自治体の職員が参加し、自らの取り組みを共有しました。
勉強会は2024年3月12日に実施され、以下の内容が盛り込まれました:
- - 各自治体のエンゲージメント向上に向けた取り組みの共有
- - 成功事例の紹介
- - 「エンゲージメント向上のポイント」と題した講義
参加した各自治体は、これまでの取り組みを基にした実践的な情報を交換し、エンゲージメント向上の重要性を再認識しました。また、他の自治体との連携を強化し、より効果的な施策を生み出す機会となったのです。
参加者の声
参加者からは、エンゲージメント向上には時間がかかるとの意見が多く寄せられました。「孤独を感じることがあるが、他の自治体との情報交換を通して困難を乗り越えたい」といった前向きな姿勢も見受けられました。また、「選ばれる自治体を目指すため、この活動を継続していく必要がある」との意見もあり、今後の展望に希望を抱かせるものでした。
今後の展望と支援体制
株式会社リンクアンドモチベーションは、今後も自治体向けの人材マネジメント支援を強化し続けます。エンゲージメント向上や制度改革など、地域ごとに適した支援を通じて、「選ばれる自治体」の実現を目指します。具体的な支援内容や事例は、公式ウェブサイトにて紹介しています。
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まとめ
公務員離れが進む今、職員のエンゲージメントを高める取り組みが欠かせません。札幌市を中心に行われた勉強会は、他の自治体との連携を強める絶好の機会であり、未来へつながる重要な一歩となりました。これらの取り組みが全国へ広がり、「選ばれる自治体」が増えていくことを期待しています。