東川町が発足！若者のための新しい「ふるさと住民制度」

新しい地域活性化の試み、東川町の「ひがしかわ若者ふるさと住民制度」

東川町では、2025年6月1日より新たに「ひがしかわ若者ふるさと住民制度」が始まります。この制度は、大学生や若者を対象にしたもので、地域への関与を深め、持続可能な活動を促進することを目指しています。東川町出身者やその友人たち、そして地域に愛着を抱く若者たちが、主体的に仲間として関わる機会を提供します。

制度の背景と目的

東川町は、1985年に「写真の町」としての認知を掲げ、地域の文化や自然と人々が出会う場を創出してきました。写真全国大会「写真甲子園」や地域のイベントを通じて、町を応援する人々とのネットワークが広がり、ふるさと納税制度の活用や「ひがしかわ株主制度」を導入することで、地域の活性化に努めてきました。

この「ひがしかわ若者ふるさと住民制度」は、大学生等の若者が自らのふるさとを選び、育む時代にふさわしい取り組みとして位置づけられています。将来的には、「ふるさと住民」や「二地域居住」の制度とも連携し、持続可能な関係構築を図る計画です。

具体的な活動内容

新しい制度では、いくつかの活動が行われます。まず、参加者には「ひがしかわ若者ふるさと住民証」が発行され、公共施設の利用支援が受けられます。また、若者同士の交流を促進する「ひがしかわ若者ふるさと住民親睦会」や、地域イベントへの参加を通じて、関係を築くための多様なプログラムも用意されています。

さらに「ホームタウンフレンドシッププログラム」を通じて、出身者が友人を東川町に招待し、地域の魅力を伝える機会を提供することも魅力の一つです。この制度は、地域のプロモーションや情報発信を通して、愛着を持つ地域のために貢献したいという若者を支援します。

若者の関与を深めるための準備

この制度を推進する「東川町ふるさと住民部」は、30歳以下の町職員からなる8名のチームが発足し、様々な企画提案や実行に向けた準備が進められています。地域内外での情報共有やアプリ開発を進めることで、若者が気軽に地域活動に参加できる環境を整えています。

今後の展望

「ひがしかわ若者ふるさと住民制度」に参加することで、若者は地域に根ざした活動を通じて、自らのふるさとを理解し、愛着を持つことができます。また、地域の活性化を図ることで、東川町がもっと魅力的な場所になることが期待されています。この制度を通じて、地域との繋がりが強化され、持続可能な地域社会が形成されていくでしょう。

2025年のスタートに向けて、東川町は着実に準備を進めています。若者たちが「ひがしかわ若者ふるさと住民」として新たな関係を築き、地域を共に育んでいく姿が今から楽しみです。地元での交友関係や活動を通して、ふるさとを再発見するチャンスが広がります。地域への若者の関与をさらに深め、愛され続ける町となるための新たなステージに、期待が寄せられています。