はじめに
最近、ビジネス界で注目を集めている「ゲーミフィケーション」。これはゲーム的要素を非ゲーム分野に取り入れる手法で、ユーザーのモチベーションを高める効果が期待されています。
株式会社セガ エックスディーが実施した「2025年度ゲーミフィケーションに関する意識調査」では、全国の20〜50代のビジネスパーソン1,000人を対象にした結果が発表されました。特に注目すべきは、従業員エンゲージメントと情緒的価値の関連性に関する調査結果です。
ゲーミフィケーションと情緒的価値
ゲーミフィケーションが注目される理由の一つは、それが人々の感情に働きかける力にあります。企業が従業員のエンゲージメントを向上させるために、どのようにゲーミフィケーションを利用できるかを探ることが重要です。
調査結果によると、「会社への好意度」が高い従業員は、転職意向が低く、個人目標の達成度も高い傾向にあります。このことは、企業内の情緒的価値の高さが、従業員のパフォーマンスにポジティブな影響を及ぼす可能性を示唆しています。
調査のポイント
調査において特筆すべきは、会社への好意度が「高い人」が多くの場面で優位性を示した点です。
1.
転職意向の低さ: 会社に好意を持つ人は、58.5%が「転職意向はない」と答えたのに対し、好意度が低い人は37.9%にとどまります。
2.
個人目標の達成度: 高い好意度を持つ人の46.9%が「個人目標の達成度が高い」と回答し、低い人の29.6%と比較すると大きな差が見られました。
これらの結果は、企業が従業員の心に働きかける施策を実施する必要性を示しています。
組織文化と施策の実施状況
また、調査対象の179名の従業員エンゲージメント担当者に対して行われた調査では、7割が「EE(エンゲージメント)向上施策を実施している」と回答する一方、企業内でエンゲージメントが高いと感じている担当者は36.3%にとどまっていました。これは、エンゲージメント向上施策を実施している企業が多いにもかかわらず、その施策が成果に結びついていないことを示唆しています。
- - 施策を実施する企業: 71.5%のEE担当者がEE向上のために何らかの施策を実施していますが、エンゲージメントが高い企業は約半数に過ぎないことが明らかになりました。
- - 情緒的価値に働きかける施策: 高いエンゲージメントを持つ企業は、挑戦できる文化の醸成を促進するなど、情緒的価値に働きかける施策に力を入れています。
次世代への展望
企業が直面している「従業員エンゲージメント」をいかに高めるかは、今後の重要なテーマです。特に、新生活を迎える多くの人々が新しい職場に挑戦する時期に、情緒的価値を高める取り組みが求められます。ゲーミフィケーションは、こうした課題解決の鍵となる可能性があります。
結論
セガ エックスディーの調査結果は、企業が従業員の心に寄り添う施策を講じることで、結果的にパフォーマンスを向上させる道があることを示しています。今後は、ゲーミフィケーションを活用した取り組みが広がることが期待されます。