シニア世代の買い物事情とデジタル環境の変化に迫る

シニア世代の買い物事情とデジタル化の影響

最近の調査によると、シニア世代の買い物習慣はデジタル化の進展に影響を受けて大きく変化しています。この調査は株式会社mitorizが実施したもので、991人の60歳以上の会員に対して行われました。多くのシニア層が買い物に出かける頻度が高まり、またデジタル手段を活用して情報収集を行っています。

買い物の頻度と時間帯

調査の結果が示すように、シニア層の約86％が週に複数回買い物をしています。特に一人暮らしのシニアでは、「ほぼ毎日」行く割合が高く、生活の一部として定着しているようです。買い物に出かける時間帯でも、「夕方」が34%で最多となっており、買い物を通じての生活リズムが見えてきます。特に「ほぼ毎日」行く人々の中では、夜の買い物が増える傾向が確認されました。

買い物の楽しさと気分転換

さらに、この調査では79.7%のシニアが「買い物が気分転換になる」と答えており、頻繁に買い物をするほどこの傾向が強まることも明らかになりました。買い物は単なる日常活動ではなく、心のリズムを整える役割も果たしているようです。約90%の人が買い物中に「楽しい・嬉しい」と感じ、その要因として「お得感」や「偶然の発見」が挙げられています。

普及するドラッグストアとデジタル情報の活用

買い物先に関する結果では、「スーパーマーケット」が95.5%と圧倒的に支持されている一方、休日などの買い物先として「ドラッグストア」も60%の利用率を記録し、コンビニエンスストアの約1.8倍に達しました。これは、食品や日用品の一括購入が可能である点が、高い利便性を提供しているからでしょう。

また、情報収集の手段として「店舗のアプリやLINE通知」が47.1%を占め、「紙のチラシ」を超える結果となったことから、シニア層においてもデジタル手段が活用されていることが伺えます。インターネット検索やSNSの利用はまだ少数派に留まっていますが、それでも最近の変化は、シニア層の暮らしにおけるデジタル化が着実に進んでいることを示しています。