新時代のオフィス空間、札幌ダイビル
札幌市の心に、新たな息吹を吹き込む「札幌ダイビル」が登場しました。再開発プロジェクトの一環として、ダイビル株式会社が手がけたこのビルは、札幌市から「ゼロカーボン推進ビル」として認定され、持続可能な未来を見据えた設計が魅力です。
ゼロカーボン推進ビルとは
「ゼロカーボン推進ビル」とは、温室効果ガスの削減を目指し、一定の基準をクリアした建物に与えられる認定です。札幌市ではこの認定を得た物件が増加しており、現在、札幌ダイビルを含む9棟が認定されています。特にこのビルでは、環境への負担を減らす取り組みやBCP(事業継続計画)対策が評価されました。
立地と周辺環境
札幌ダイビルは、2023年に閉館したダイビルPIVOT跡地に建設されます。周辺地域では大規模な再開発が進行中で、多くの観光客が訪れることが予想されています。このビルは地下鉄の大通駅からわずか100メートルという優れた立地に位置し、地下直結の便利さを活かした街の賑わいを創出します。
ビルのコンセプト
「札幌ダイビル」のテーマは「つながりを創出し、伝播させていく」です。商業、オフィス、ホテルが調和し、多様な人々が集うことで新たな価値を創造します。外装デザインは多様性を表現し、周囲の再開発と差別化しながら札幌の新しい景観を造り出します。
各フロアの特色
- - 低層階(商業): 駅前通り沿いのメゾネット区画、B2階区画、OYOYO通り沿い区画の3つの異なる店舗が揃い、生活の利便性を向上させる商業施設。
- - 中層階(オフィス): 開放感のあるオフィスフロア。多様な事業ニーズに対応可能なフレキシブルな空間設計がされています。
- - 高層階(ホテル): 高級ブティックホテル「TRUNK(HOTEL)」が展開予定で、これは北海道初の出店となります。
環境への配慮
札幌ダイビルでは、BCP対策として制振構造を採用し、地震に強い建物を実現。また、CO2フリー電力を導入する予定で、脱炭素に向けた具体的なアクションとして高効率のエネルギーシステムを採用しています。
今後の展望
このビルに入居するテナントは、札幌市から最大2億円の賃料補助を受けることができる可能性があります。これは新たなビジネスを展開する企業にとって魅力的な支援です。
環境に配慮した設計と、地域の活性化を目指す「札幌ダイビル」は、今後の札幌市にとって重要なランドマークとして期待されています。
持続可能な未来を見据えたこのビルで、新しい「つながり」を体験してみてはいかがでしょうか。