ミツカングループが業務効率化を実現した「BtoBプラットフォーム 規格書」
日本の食文化を支えるミツカングループは、220年以上の歴史を誇り、その中で新たな挑戦を続けています。最近、同グループのMizkan Partnersが導入した「BtoBプラットフォーム 規格書」は、業務効率化に向けた画期的な取り組みの一例です。このプラットフォームの導入によって、年間約8,000件もの転記作業を削減することに成功しました。
導入前の課題
Mizkan Partnersは、取引先からのさまざまな形式での規格書の対応を担っていました。具体的には、年間約12,000件に及ぶ商品規格書の提出を行っていますが、そのほとんどが得意先指定のExcel形式での依頼となっていました。このExcel形式の書類は、得意先ごとに異なるフォーマットが存在し、転記作業や確認作業に多くの時間がかかるため、業務が煩雑になっていました。
特に、1規格書の作成には30分から1時間を要し、ミツカンでは年間約9,000件ものExcel形式の規格書に対してこの作業を行っていました。そのため、業務負荷が膨大で、チェックミスのリスクも常に懸念されていたのです。これらの課題を解決するために、デジタルプラットフォームの導入が必要とされていました。
導入後の変化
「BtoBプラットフォーム 規格書」を導入することで、業務プロセスが大きく変化しました。具体的には、データ連携によって1件あたりの作業時間を30分〜1時間からわずか5分に短縮することに成功しました。このプラットフォームは、規格書の基幹システムと連携が可能で、ユーザーが慣れれば迅速に対応できるようになったのです。
さらに、「食品情報DB」機能により、最新の規格書情報を得意先に自動的に通知する仕組みが整いました。これにより、得意先はいつでも最新の情報を取得できるようになり、事故の防止にも寄与しています。Mizkan Partnersは、厳密な管理のもとで都度更新情報を発信し、不必要な個別連絡が不要となったことで、業務の効率性が格段に向上しました。
今後の展望
Mizkan Partnersは今後も、必要最低限の情報項目で、提供側と取得側の双方が納得できる仕組みを維持することを目指しています。また、他のWeb規格書システムとのさらなる連携を進め、自社だけでなく業界全体での共通化を推進する意向です。
このような取り組みにより、ミツカングループは自身のブランド「ZENB(ゼンブ)」や「Fibee(ファイビー)」を通じて、新しい食生活を提案しながら、消費者にとってより身近な存在となることを目指しています。特に、調理を行わなくても楽しめる商品を用意し、忙しい現代人に健康的な食生活を提供し続ける使命を果たしていく所存です。
このプロジェクトは、業務効率化だけでなく、消費者へのサービス向上にも貢献しています。今後の更なる展開に期待が寄せられています。