物価高騰による消費者の購買行動の変化
近年、長引く物価高の影響で、私たちの買い物スタイルに大きな変化が生じています。株式会社mitorizが実施した調査によれば、約83.4%の消費者が自身の買い物スタイルに何らかの変更を感じていることが明らかになりました。特に、30代ではこの割合が84.8%に達し、年代に関わらず、多くの人々が購買行動に影響を受けていることが分かります。
ポイント還元とキャッシュレス決済の活用
消費者が感じる買い物スタイルの変化として最も多かったのは「ポイント還元やキャッシュレス決済のキャンペーンを活用する」ことでした。実際、これに該当する人は全体の40.8%を占めており、現金を使う機会が減少していると言えるでしょう。続いて、「より価格の安い商品やPB商品を選ぶようになった」と答えた人が38.4%、また「セールや特売日のまとめ買いを意識するようになった」という回答も36.0%に達しました。
こうした買い物スタイルの変化は、物価の変動に対する賢い対策として定着しているようです。特に60代以上の方々は「必要最低限の買い物に抑える」という傾向が強く、慎重に購入量を見直す姿勢が見られます。
衝動買いの実態
さらに、日常的な買い物において「衝動買いをする」という回答は55.8%に上り、実に多くの人がこの行動を経験していることが分かりました。一方のまとめ買いに関しては、約8割の人が状況に応じて行っているとのこと。まとめ買いをする際は、計画的に行うことも目立っています。
衝動買いをする理由として最も多かったのは「期間限定や数量限定に惹かれたから」が40.9%で、次いで「陳列されていた商品が目に留まり、つい欲しくなったから」が40.3%となりました。これらの調査から、商品が持つ希少性や、店頭の視認性が、衝動買いに対して大きな影響を及ぼしていることが読み取れます。
人気の衝動買い商品
実際の購買行動では「お菓子類」が58%と最も多く、続いて日配スイーツや惣菜などの軽食が人気です。これらの商品は、その場で食べられる手軽さから、衝動買いの代表格となっています。また、飲料やインスタント食品、季節商品も衝動買いがしやすい傾向があります。
まとめ
物価高騰は私たちの消費行動に影響を与え続けています。ポイント還元やキャッシュレス決済を活用しながら、賢く買い物をする動きが広がっています。また、衝動買いを引き起こす要因や、買いやすい商品を理解することで、より一層賢い消費生活が送れることが期待されます。このようなトレンドを踏まえ、今後の買い物に役立てたいものです。