放送素材シェアシステム
2025-06-04 11:12:23

テレビ北海道が開発した放送素材シェアシステムの全貌とは?

テレビ北海道が開発した放送素材シェアシステムの全貌とは?



新たな時代の放送局間通信



放送業界の進化は目覚ましく、特に新しい技術の取り入れがそのスピードを加速させています。そんな中、北海道に本社を構えるテレビ北海道(TVh)は、放送局間の映像・音声素材を共有するための新しいシステム「放送素材シェアシステム」を剛力しています。これは、大阪市のテレビ大阪(TVO)と共同で開発されたもので、今後ますます重要性を増す映像伝送の効率を大きく改善するものです。

Interop Tokyoでの実証実験



この「放送素材シェアシステム」は、2025年6月11日から13日まで千葉市で開催される「Interop Tokyo 2025」で、民放4社による実証実験を通じて一般公開されます。参加するのは、テレビ北海道とテレビ大阪、そしてテレビ朝日や宮城テレビ放送の4社です。各社がどのようにこのシステムを活用し、放送の現場でのコミュニケーションやデータ共有がどのように進化するのか、非常に興味深いところです。

バーチャルマスターオペレーターの技術



このシステムの核心には、TVhが独自に開発した「バーチャルマスターオペレーター(VMO)」と呼ばれる技術があります。この技術により、放送局のマスター主調整室業務をリモートで運用できる仕組みが実現されました。

リモートでの監視と制御



VMOは、ビルや工場、さらにはインフラ設備などの監視業務を行うシステムであり、パソコンの画面上に監視ルームを再現することで、実際の監視室にいるかのようにリモートで監視や制御を行うことが可能です。このシステムは、導入が非常に迅速かつ低コストで済むため、放送局にとっても大きな利点となっています。また、一つの監視制御サーバーを設置することにより、複数の拠点を同時に統合監視することができ、効率的な運用が可能になります。

これまでの受賞歴



テレビ北海道のバーチャルマスターオペレーターは、すでに多くの評価を受けています。2023年度には、民放連賞の技術部門で「最優秀賞」を受賞し、2024年度にはINTER BEE AWARDのコンテンツ制作/放送・メディア部門で準グランプリを受賞。また、2023年度には映像情報メディア学会の進歩開発賞も獲得しています。これらは、テレビ北海道が業界内での信頼性を高めるための強力な裏付けとなるでしょう。

お問い合わせ先



放送業界の新たな一歩を踏み出す放送素材シェアシステムですが、興味を持たれた方はぜひテレビ北海道に直接お問い合わせを。対応窓口は札幌市中央区大通東6丁目に位置するVMO推進室です。連絡先は以下の通りです。
  • - TEL: 011-232-7157(高橋寿也氏)
  • - 技術・DX推進局: TEL: 011-232-1122(高橋康二氏)

放送業界の新しい未来を切り開くこの技術に、今後も目が離せません。


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