2023年忘年会シーズンに向け、新たに飲み放題店が約9600軒開業!外食市場の今
株式会社Reviewによると、2023年1月から2025年10月の期間に新たに開業した飲み放題メニューを提供する飲食店がなんと約9,600軒に達しました。これはコロナ禍からの回復を示すデータでもあり、忘年会需要の高まりが見込まれる中での外食市場の動向を反映しています。
1. 飲み放題メニューの需要
近年、企業の懇親会やグループの会食が少しずつ復活してきています。特に、年末の忘年会や送別会では、予算管理のしやすさや幹事の負担軽減から、飲み放題メニューの有無が店舗選びにおいて重要な要素となっています。
2023年には新たに3,922件の飲み放題店が開業し、2024年も約3,558件、2025年には2,185件と高水準を維持しています。自粛や制約のあった時期からの回復を示している状況です。
2. 都市部に集中する出店
新規開業した飲み放題メニューを提供する店舗は、東京、大阪、神奈川、愛知、福岡など大都市圏に集中しています。特に東京都では2,932件、大阪府では1,077件と、企業の集積地において懇親会や団体利用のニーズが高いことが背景にあります。
3. 外食トレンドの変化
2023年の外食トレンドとしては特に「ネオ大衆酒場」「チーズビストロ」「焼鳥」の3業態が注目されています。これらは飲み放題プランとの相性も良く、大人数での利用がしやすいため、特に幹事からの人気を集めています。
3.1 ネオ大衆酒場
昭和の雰囲気を現代風にアレンジしたネオ大衆酒場は、若い世代から多くの支持を受けています。SNS映えするような内装やメニューが特徴で、手頃な価格で飲み放題プランが利用できることから、忘年会の場としては最適です。
3.2 チーズビストロ
チーズや肉料理を中心としたダイニングスタイルも人気です。料理をシェアするスタイルが定着し、女性や若手社会人からの支持が高まっています。見栄えの良さと利用のしやすさが、忘年会ニーズにマッチしています。
3.3 焼鳥専門店
焼鳥やもつ焼きといった専門店も根強い人気があります。比較的単価調整が行いやすく、飲み放題プランと組み合わせることができるため、幅広い年代から支持を得ています。気軽に楽しめることがポイントです。
4. まとめ
今回のデータからは、飲み放題メニューのある飲食店が安定して新規開店を続けていることがわかります。特に団体利用や年末の大人数の集まりが再開される中での業態選択が進んでいることが明らかとされました。このような飲食業界の動向は、外食市場が回復しつつある一つの指標と考えられます。今後も企業の集まりにぴったりな居酒屋やビストロが増えていくことが期待されます。