建設業のDXとAI活用実態調査が明らかにした課題と展望
株式会社インフォマートが実施した「建設業のDXとAI活用に関する実態調査」によると、建設業界におけるデジタル化の進捗状況や生成AIの利用について多くの興味深い結果が得られました。この調査では、1,040名の建設業に従事する会社員が対象となりました。
調査の重要な結果
デジタル化に未着手の企業が多い
調査結果によると、建設現場においてはなんと33%がDXやデジタル化に未着手であり、バックオフィスにおいても24.9%が同様の状況にあります。これでは業界全体のDX推進が緩慢に進行していることが伺えます。
生成AIの業務利用状況
一方、生成AIの業務利用には3割にとどまるという結果も明らかになりました。特に従業員数が少ない企業では、AIに対する興味や関心が薄く、業務に関係ないとの声も多く聞かれています。企業によって設定されたルールにも差が見られ、全体の18%がルールを有しているものの、38.9%がルールがないとのこと。これではAIを積極的に活用する環境が整っているとは言えません。
スキルに対する自信と不安
さらに、生成AI利用の有無によってスキルへの自信に差が現れています。生成AIを活用している層の53.5%が「自身の専門性が将来も価値を持つ」と考える一方、非利用層は25.3%となっており、AI活用がキャリアに対する意識にも影響を与えていることがわかります。
業務での具体的な活用例
生成AIを利用している方の業務の中で最も多かったのは文書作成や校正で54.1%、続いて会議の自動要約が29.4%、建設特有の積算業務でも17.4%が活用しています。しかし、専門人材の不足や具体的な活用シーンの不明瞭さが推進の壁になっているという課題も浮き彫りになりました。
DX推進のために
インフォマートの事業企画推進部門の石倉部長は、「生成AIの活用が業務の効率化だけでなく、従業員の自信にも影響を与える」ことを指摘し、特に人手不足に苦しむ建設現場での成功体験の重要性を強調しています。
さらに、AIを最大限に活用するためには、デジタル環境の整備が欠かせません。今も残るアナログ業務をデジタル化し、基盤を整えることで、よりスムーズな業務の効率化が実現できるでしょう。
結論
今回の調査結果は、建設業におけるDXとAIの活用が今後の成長を左右する重要な要素であることを物語っています。業界のデジタル化を進めるためには、専門人材の育成や環境の整備が急務です。インフォマートは、業界の課題解決を支援することで、建設業界の未来を変えていく役割を果たしていくことでしょう。