道産子に愛される新刊『やまおやじ』
道産子なら誰もが知っている、札幌千秋庵の銘菓「山親爺」。この愛され続けているスイーツのCMソングを題材にした絵本『やまおやじ』が、2025年11月27日に発売されます。この絵本は、北海道出身の絵本作家きくちちき氏によって描かれており、CMの印象的なメロディーや歌詞を存分に感じられる作品に仕上がっています。
あらすじ
本書では、雪山に住むくまの親子のお話が展開されます。お父さんぐまの「やまおやじ」とこぐまは、スキーを楽しみながら川に鮭を取りに出かけるという物語。こぐまは「友だちにあげる!」と意気込んでおり、果たして無事に鮭を捕ることができるのか、心温まる感動のストーリーが展開されます。この季節にぴったりの「大切な人に大切なものを贈りたい」というテーマが強調されており、贈り物に喜ばれる一冊です。
美しいイラストとこだわりの装丁
絵本の魅力は、何といってもその美しいイラストです。作者のきくちちきさんは、のびやかな動きと豊かな表情の動物たち、そして北海道の美しい雪景色を独自のスタイルで表現しています。テーマカラーの青、オレンジ、黒を巧みに描き分ける手法は、図書館などでも見かけない新しい「山親爺」の世界を生み出しています。
また、デザインには北海道函館市出身の佐々木暁さんが担当しており、色彩を立体的に表現するために高級紙を使用。雪の質感を感じさせるニスを重ねる技術や、山親爺の包装紙を模したデザインも見逃せません。これらのこだわりは、まさに「大切にしたい絵本」と言える仕上がりです。
限定版ポストカードのプレゼント
絵本の発売を記念して、北海道の一部書店では、著者きくちちきさんの描き下ろしポストカードを数量限定で配布。通常版と限定版の二種類があり、いずれもこの絵本のファンにはたまらない特別な特典です。
企画展の開催情報
さらに、絵本の刊行を祝して特別なイベントが開催されます。2025年12月8日から14日まで、江別市の蔦屋書店で「きくちちき×山親爺の世界展」が行われ、絵本のパネル展示やワークショップが行われる予定です。また、12月12日には札幌の書店「ひだまり」でのトークイベントやサイン会も予定されています。
スタンプラリーイベント
発売を祝して、札幌市内ではスタンプラリーも開催されます。市内の4書店と地下鉄3駅で本書に関連するスタンプを集めるイベントが行われ、参加者には特製クリアファイルなどの景品が用意されています。地域の参加者が共に楽しめる取り組みが多く、北海道の人々に長く愛されてきたCMの魅力を再び体験できる機会となっています。
結論
『やまおやじ』は、北海道の人々に愛されてきたストーリーを新たに生まれ変わらせた素晴らしい作品です。心温まるイラストとストーリーが印象に残るこの絵本を通じて、昔からの思い出を振り返りつつ、新たな感動を得られることでしょう。ぜひ、手に取ってその魅力を感じてみてください。
詳しい書籍情報やイベント情報は、公式ウェブサイトにてご確認ください。