帯広市手話言語条例10周年記念事業が大成功を収めました
帯広市手話言語条例制定10周年記念事業
令和7年11月29日と30日、帯広市のよつ葉アリーナ十勝にて、手話言語条例の制定10周年を祝う記念事業が行われました。このイベントでは、手話の重要性や共生社会の実現に向けた取り組みが紹介され、多くの市民が参加し興味を持ちました。
記念講演会と特別対談
この記念事業において、ダイアローグ・ジャパンソサエティの理事である志村真介氏による特別講演が行われました。テーマは「わかりあう つながりあう―共生社会の実現にむけて―」で、聴覚障害者とのコミュニケーションを中心に、多様性を受け入れる大切さが語られました。約120名の参加者がこの講演を聴き、手話通訳やUDトークが提供され、誰もが平等に参加できる環境が整えられました。
講演の後には、米沢則寿市長との特別対談が行われ、共感力を基にした意見交換が行われました。ここで共有された知恵や経験は、今後の共生社会づくりに貴重な示唆を与えるものでした。
音のない世界の体験
イベントの一環として、「ダイアログ・イン・サイレンス・ショーケース」が初めて帯広で開催されました。このプログラムでは、参加者が音のない世界でのコミュニケーションを体験しました。聴覚に頼らず、ジェスチャーや表情だけで意思疎通を図ることの難しさに気づくとともに、それを克服する楽しさも味わうことができました。
エアカフェでの独特な体験
また「エアカフェ」と名付けられたユニークなカフェもオープンしました。このカフェでは、実際の飲食は行わず、参加者は様々な想像力を働かせて「飲食」を楽しむ企画が展開されました。参加者は聴覚障害者のスタッフと共に、体全体で表現をしながら心を通わせ、コミュニケーションの新たな形を模索しました。
手話体験とワークショップ
さらに、手話・要約筆記・UDトークを使った体験ワークショップも開催され、多様な世代が手話を学びつつ、コミュニケーションの可能性を広げました。特に、手書き要約筆記体験では、参加者がリアルタイムで会話を要約し、伝達する難しさを実感しました。
より良い未来に向けて
この手話言語条例10周年記念事業は、単なるイベントではなく、皆が共に生きる社会を実現するための第一歩となるものでした。記念冊子も作成され、これまでの取り組みや手話の重要性が広く伝えられる機会が得られたことも大きな成果です。今後も帯広市では、共生社会の実現に向けた様々な活動を続けていくことでしょう。参加者の皆さんが得た知識と経験が、未来への一助となることを期待しています。