ウポポイ国際シンポ
2025-12-16 14:46:26

ウポポイで先住民族と博物館の関係を探る国際シンポジウムが開催されます

国際シンポジウム「先住民族×博物館」の開催について



2026年2月、北海道白老町の国立アイヌ民族博物館で、国際シンポジウム「『先住民族×博物館』―協働・対話・更新―」が開催されることが決定しました。このイベントは、先住民族に関する博物館の役割やその将来についての議論の場となります。シンポジウムは2月7日(土)と8日(日)の二日間にわたり行われ、海外からはアメリカ、オーストラリア、フィンランドの館長や所長が招かれます。

シンポジウムの概要


シンポジウムは、アメリカの国立アメリカン・インディアン博物館、オーストラリア先住民研究所、フィンランドのサーミ博物館の館長たちが参加し、先住民族と博物館の関係性について活発に議論します。また、日本からは川村カ子トアイヌ記念館の川村晴道館長、萱野茂二風谷アイヌ資料館の萱野志朗館長も参加し、それぞれの視点から意見を述べる予定です。

シンポジウムの目的は、博物館が先住民族にとってどのような役割を果たし得るのかを探ることであり、現代の博物館が抱える複雑な問題に光を当てる機会でもあります。特に、海外のオリジナルの博物館では、植民地主義に起因する展示や収蔵品の取り扱いについての議論が活発化していますが、一方で、先住民族自身が設立した博物館は自らの文化を継承する重要な場でもあります。

シンポジウムのプログラム


シンポジウムは二日間にわたり、次のプログラムが予定されています。初日の2月7日には、午前10時から午後4時30分まで、各国の博物館館長によるプレゼンテーションが行われます。

1. 公開プレゼンテーション1 「地域を代表する先住民族博物館との協働」
- 国立アメリカン・インディアン博物館(NMAI)×川村カ子トアイヌ記念館

2. 公開プレゼンテーション2 「音声アーカイブや民具の活用と実践の対話」
- オーストラリア先住民研究所(AIATSIS)×萱野茂二風谷アイヌ資料館

3. 公開プレゼンテーション3 「地域博物館から国立館への更新」
- サーミ博物館SIIDA×国立アイヌ民族博物館

2日目の2月8日は午後1時から午後4時30分まで、ウポポイ体験交流ホールにて開会し、2つのパネルディスカッションが行われ、先住民族博物館にとって重要なテーマについての議論が深められます。

参加方法と費用


参加は無料ですが、事前受付が優先となります。別途ウポポイへの入場料が必要です。両日とも日英同時通訳が用意されており、国際的な議論がスムーズに行われるよう配慮されています。

シンポジウムの詳細や参加申し込みについては、国立アイヌ民族博物館のウェブサイトにて提供されていますので、興味のある方はぜひチェックしてください。また、来場者には特別な体験が待っています。定員に達した場合は事前申し込み済の方を優先しますので、早めの申し込みをお勧めします。

この国際シンポジウムは、先住民族文化の理解を深め、博物館との新たな関係の構築に貢献する重要なイベントとなるでしょう。ぜひ参加して、先住民族と博物館が持つ意味と役割について一緒に考えてみませんか?


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