新作『海霧 ―ジリ―』
2026-06-02 13:36:19

作家生活30周年記念!馳星周の新作『海霧 ―ジリ―』が遂に登場

作家生活30周年を迎えた馳 星周の新作『海霧 ―ジリ―』



2026年6月2日、株式会社KADOKAWAは作家・馳 星周の代表作に新たに加わる書き下ろし長編小説『海霧 ―ジリ―』の発売を発表しました。これにより、馳の作家生活は30周年を迎え、その集大成とも言える作品が誕生しました。

自然と人の心が交差する物語



本作の舞台は、馳 星周の故郷である北海道。物語は、海上に発生する「海霧」、つまり濃霧の中で展開します。この霧は、春や夏に寒流と暖かい風が混ざり合うことで生まれ、作中でも象徴的な存在として描かれています。主人公は、高値で取引される海産物の密漁に関与する青年・大樹です。彼は、過去のトラウマを抱えつつも、孤独な生活を強いられています。

大樹と共に生活しているボーダーコリーの老犬・ジリは、彼の唯一の友であり、運命を共にする存在です。二人の静かな日常は、ある日、犬好きのホステス・霧子の登場によって変わり始めます。この関係が、物語の核心となる悲劇へとつながるのです。

深い愛と死のテーマ



物語の中で繰り返される大樹の独白「人は死ぬ。必ず死ぬ。時に呆気なく死ぬ。」は、彼の過去や運命への諦観とともに、恋愛や友情の絆にも深い影響を与えています。霧子との出会いを通じて、大樹は新しい何かを見つけることができるのか。その一方で、霧子は暴力団の若頭補佐・宮嶋の情婦という複雑な立場にいることが物語にさらなる緊張感を与えています。

作品の魅力と期待される読みどころ



『海霧 ―ジリ―』の最大の魅力は、馳 星周が故郷の風物を細かに描写している点です。北海道の自然が織り成す美しさと、冷たくも温かい人間ドラマが独特の雰囲気を醸し出しています。また、本作を通じて描かれる「孤独」と「絆」の対比は、普遍的なテーマであり、多くの読者に深く響くことでしょう。

書誌情報と著者プロフィール



本書の体裁は四六判上製で328頁、定価は2,310円(本体2,100円+税)。ISBNは9784041152454です。初出は『小説 野性時代』にて2024年8月号から2025年8月号まで掲載されました。馳 星周は1965年生まれで、数々の文学賞を受賞した作家です。最新作は彼の作家人生30年の集大成として、多くの期待が寄せられています。

まとめ



『海霧 ―ジリ―』は、孤独な大樹と彼の周囲にいる人々、そして運命的な犬との関係を描いた心に響く物語です。この作品を通して、読者は生きることの意味や死に対する考えを新たにすることでしょう。興味のある方はぜひ、6月の発売を楽しみにしていてください。


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