ドローン点検革命！IBIS2導入で道の夜間通行止めを4割削減

ドローン点検革命！IBIS2の導入がもたらす新たな未来

1. はじめに

株式会社ネクスコ・エンジニアリング北海道は、最新のドローン技術「IBIS2」を導入しました。この新しい技術により、高速道路橋梁の点検作業が大きく変革しています。具体的には、夜間の通行止めを約4割削減することに成功しました。この成果がもたらす影響について詳しく見ていきましょう。

2. 導入の背景

日本全国の高速道路には、法令により5年ごとに点検が義務付けられています。その中でも北海道の高速道路は、800以上の橋梁を抱えており、ネクスコ・エンジニアリング北海道がその点検を担っています。従来は、橋梁点検車を使用し、車線を規制する必要がありました。

特に北海道は片側1車線の区間が多いため、点検作業には多大な時間とコストがかかっていました。今後、高齢化や人手不足が進む中、効率的な点検作業が求められています。これまで注目されているドローンの導入は、まさにその方策の一環なのです。

3. IBIS2の特長

3.1 点検作業の効率化

IBIS2は、狭いスペースでも安定した飛行が可能なドローンです。これにより、従来人が入れなかった場所でも点検を行えるようになりました。特に中空床版橋の端部や水路ボックスなど、非常に狭い環境でも安全に点検ができます。

3.2 点検者の負担軽減

点検作業に従事する技術者の身体的負担が軽減されたことも大きな成果です。もともと人が入ることが困難な狭小箇所でも、IBIS2が代わりに作業を行なってくれます。これにより、酸欠や事故のリスクも低減され、点検の安全性が向上しました。

4. 成果の具体例

ネクスコ・エンジニアリング北海道がIBIS2を導入してから、夜間の通行止めを38％（約7日間）も削減することに成功しました。これにより、道路利用者への影響を最小限に抑えながら効率的な作業が実現しています。さらに、IBIS2による高解像度撮影が点検精度の向上にも寄与しています。

5. 教育と訓練

ドローンの使用には専門的な知識が必要ですが、ネクスコでは短期間にスタッフを訓練し、技術を向上させています。特に、IBIS2の飛行においては、会議室内での練習を積み重ね、風の影響下でも安定した飛行ができる技術を身につけています。この取り組みは、業務改善研究発表会で最優秀賞を受賞するなど、高い評価を得ています。