漫才で伝える北方領土
2025-07-11 16:28:21

北方領土問題を漫才で伝える新たな挑戦、アップダウンの真摯な想い

北海道を拠点に活動するお笑いコンビ「アップダウン」が、2025年7月27日(日)午前11時から放送されるテレメンタリー「シリーズ戦後80年 不謹慎と言われても 漫才で伝える北方領土」に出演し、北方領土問題を漫才という形で世に問います。

全くの無関心ではなかったものの、これまで北方領土の問題をあまり深く考えなかった二人が、元島民からの真剣な要望を受け、漫才を通じてこの課題に向き合うことになりました。彼らの活動は、単なる娯楽を超え、歴史の重みを伝える重要な役割を果たすことを意図しています。

「アップダウン」は、1996年に結成し、約30年の芸歴を誇るコンビです。メンバーはツッコミ担当の阿部浩貴さん(48歳)とボケ担当の竹森巧さん(47歳)。二人は高校の同級生であり、卒業と同時に吉本興業に参加し、これまで数多くの舞台に立ってきました。しかし、竹森さんは自身の芸人としての意義を見失い、一時は引退を考えていた過去があります。そんな彼は、鹿児島県の「知覧特攻平和会館」を訪れたことをきっかけに、日本の重い歴史をユーモアを持って伝えたいと考えるようになりました。

今回の新たな依頼が舞い込んだのは、「北方領土をテーマにした漫才を作成してほしい」というものでした。この依頼は、元島民で構成される「千島歯舞諸島居住者連盟」から寄せられたもので、停滞している北方領土問題に対する関心を喚起したいという思いが背景にあるとのことです。

アップダウンの二人は、問題への関心を呼びかける中でも、同時に「不謹慎ではないか」という葛藤に直面しました。その中で彼らは、何をどのように伝えるかに真剣に向き合い、苦悩しながら漫才のネタを練り上げていきました。約8か月をかけて完成した彼らの「北方領土漫才」が、元島民らにどのように受け止められるのか、また彼ら自身がこの漫才に込めたメッセージは何か、注目が集まります。

番組のナレーターには、北海道出身の多田萌加さんが起用されています。彼女は、モデルグランプリで受賞経験を持ち、タレントとしてバラエティ豊かに活動している注目株です。番組制作には、プロデューサーの広瀬久美子さんとディレクターの佐藤裕樹さんも関わっており、彼らの熟練した手腕が、番組のクオリティをさらに高めることでしょう。

このテレメンタリーが放送されることで、北方領土に対する意識の喚起と共に、漫才という一見軽やかな形で重いテーマに光を当てる試みが、多くの視聴者に伝わることを願います。彼らの真摯な思いと情熱が、今後多くの人々の心に響くことを期待しています。


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