環境への取り組みを強化するメルキュール札幌
フランスの名門ホテルチェーン、ACCORが手掛けるメルキュール札幌が、北海道で初めて国際的なエコ認証「グリーンキー」を取得しました。これは、環境責任と持続可能な運営を評価される、国際的に認知されたエコラベルです。今回の達成は、同ホテルが環境への真剣な取り組みを行っている証しと言えるでしょう。
グリーンキーとは
グリーンキーは、環境教育基金(FEE)が運営する自主的なエコ認証プログラムで、世界中で6,000以上の認証ホテルがこのプログラムに参加しています。取得には、75項目の必須基準と75項目のガイドライン基準を満たさなければならず、取得後も定期的な再審査をクリアし続ける必要があります。メルキュール札幌は、数ヶ月にわたる厳しい審査を経て、2025年5月にこの認証を獲得しました。
持続可能な取り組み
メルキュール札幌では、日常業務において持続可能な環境への取り組みを積極的に行っています。以下にその具体的な活動を紹介します。
プラスチック削減
ホテルでは、客室アメニティとして使い捨てプラスチックを一切使用せず、持ち帰り用のコーヒーカップやストローなども紙製または木製のアイテムに変更しています。これにより、プラスチック廃棄物の削減に寄与しています。
水とエネルギーの使用削減
シュナイダーエレクトリック社と協力し、水道・電気・ガスの使用量を計測するシステムを導入しました。これにより、節水やエネルギー消費の抑制に努めています。さらには、シャワーヘッドには節水機能を備えたものを使用し、全電源の92%をLED光源に切り替えています。
廃棄物管理とリサイクル
一般ゴミや食品廃棄物を計量し、その結果をもとに廃棄物の管理を行い、減少に努めています。また、使用済みの廃油はリサイクル資源として処理され、客室内の不用品はお客様の同意を得て寄付する取り組みも行っています。
環境保全への参加
メルキュール札幌は、地域活動にも積極的に参加しており、すすきの地域のゴミ拾い活動を他のホテルと共に実施しています。
フードポリシー
レストランでは、ヴィーガンやベジタリアンメニューを提供するとともに、絶滅危惧種に由来する食品は取り扱わないよう配慮しています。地元で育てられた平飼い卵を使った料理も好評です。
女性の雇用とジェンダー平等
このホテルでは、女性や地域のマイノリティを平等に雇用する方針を持ち、女性管理職の割合が45%に達するなど、社内のジェンダー平等にも真剣に取り組んでいます。
まとめ
メルキュール札幌が取得した「グリーンキー」は、環境への配慮が評価された証であり、持続可能な運営を続ける意欲を示すものです。このホテルは、今後も地域社会や環境に貢献するための様々な取り組みを継続していくことでしょう。観光で訪れる際にも、彼らの努力を感じられるのではないでしょうか。ぜひ、その目で環境に配慮したホスピタリティを体験してください。