保育者が子どもから学ぶ「こどものチカラ」を再認識する日
5月5日の「こどもの日」を期に、株式会社コドモンが全国の保育者404名を対象に実施した調査結果が発表されました。この調査は、「こどものチカラ」実態調査2026と題され、保育の現場における子どもと大人との関係性を浮き彫りにしています。
本調査によると、保育者の9割以上が、子どもたちから「学び」を得た経験を持っていることが明らかになりました。この結果は、保育とは大人から子どもへの一方通行のものではなく、双方向の学びの関係であることを示しています。実際、保育現場で働く保育者たちは、子どもたちの独自の視点や発想力に感銘を受け、日々成長していることを実感しています。
例えば、ある保育者は「子どもが自然に感謝の気持ちを持つ姿を見て、大人の常識にとらわれない思考に気づかされた」と語り、また別の保育者は「子どもが描いた紫色のりんごを見て、固定観念から解放される感覚を得た」と述べています。このように、子どもたちの自由な発想は、保育者自身の視野を広げるきっかけとなっています。
調査の結果、特に見習いたいと思われる子どもの力として、最も高い支持を得たのは「常識にとらわれない発想力」で、39.6%の保育者がその重要性を強調しました。「好きなことに没頭する力」や「今この瞬間を全力で楽しむ力」といった項目も、多くの支持を集め、日常生活の忙しさの中で大人が忘れがちな感覚を再認識させる結果となりました。
さらに、本調査で注目すべき点は、子どもたちの力を引き出すためには、保育者自身の「心のゆとり」が不可欠であるということです。約83.7%の保育者が、子どもたちの成長を左右する要因として、心の余裕の重要性を認識しています。このゆとりがあるからこそ、保育者は子どものペースを尊重し、柔軟に対応することができるのです。
興味深いことに、ゆとりが増えたと感じている保育者の中では、具体的に「子どもに寄り添う」関わり方が増えることが示されています。特に、他の保育者との意見交換や子どもの行動を急かさない「待つ保育」が可能になり、結果的に子どもの自主性を尊重した教育が行えるようになることが分かりました。
コドモンの調査は、保育現場における「子どもから大人への学び」に光を当てるものです。調査には、保育者が子どもたちの豊かな力と向き合うための様々なアイデアが反映されており、その視点から、保育者自身が成長する姿が見て取れます。現代の保育改革や子どもたちを取り巻く環境への理解を深めるための糸口となる本調査。この「こどもの日」を機に、子どもの力とそれを支える保育環境について、皆が見直すきっかけになることを願っています。
これからも保育者たちが、子どもたちの豊かな発想や純粋な感性に学び続け、より良い保育環境を提供できるよう、各地での取り組みに期待が寄せられています。