タイでの乳牛生産牧場建設プロジェクトに挑む萩原建設工業
北海道帯広市の
萩原建設工業株式会社は、タイのロッブリー県での大規模な乳牛生産牧場建設プロジェクトにコンストラクション・マネジメント(CM)業務で参画することが決定しました。このプロジェクトは、食文化の多様化が進むタイにおいて、持続可能な酪農事業の確立を目指しており、日本の高い畜産技術を生かした取り組みとして期待されています。
プロジェクトの概要と背景
本プロジェクトには約200haの土地に12棟の施設があり、延べ床面積は11,000㎡を超える規模となります。特に搾乳舎は3,000㎡にも及びます。萩原建設工業は、緑産株式会社の依頼を受け、カンボジアでのスタジアム建設に続く国際プロジェクトに参画することになりました。これは、長年の取引関係の中で築かれた信頼が背景にあります。
タイでは、牛乳や乳製品の需要が高まっていますが、小規模な酪農経営が多く、供給には課題があります。大規模な乳牛生産牧場の建設によって、競争力の強化と品質向上が期待されます。
事業のコンセプトと特徴
プロジェクトは「先進技術で育む、豊かな未来の乳製品」がテーマです。自給飼料を基にした高い給与技術や、資源の循環を重視した持続可能な経営が特徴です。地域に役立つ日本の経営技術を導入し、酪農経営全体の向上を図ります。
本牧場は暑熱対策を考慮し、現地の酪農経営課題に向き合います。そのため、現地の特性を生かした賢い設計と工程管理、さらには日本の最先端技術が活用されます。
建設プロセス
本プロジェクトでは、牛舎棟や事務所、宿舎などを含む12棟の施設を2025年5月から着工し、2026年6月には竣工を目指しています。工事の進捗は、既存の建設技術を基にした品質管理やコスト調整がポイントとなります。特にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を積極的に活用し、設計と施工の整合性を確保します。
また、豊富な経験を有する萩原建設工業は、敷地造成や雨水処理、動線計画に関しても提案を行い、現地法人との協働によって品質の向上を図ります。
地域社会への貢献
本プロジェクトは、単なる建設計画にとどまらず、地域経済や環境への貢献につながる重要な取り組みです。酪農技術の革新によって、タイの食産業と環境保全に寄与することが期待されています。さらに、これを通じて日本の建設技術を海外に広めていく機会として、グローバル企業への成長を目指します。
プロジェクト担当者である建築部の濱田純也は「カンボジアプロジェクトでの経験を活かし、再度の海外挑戦を楽しみにしています。現地の文化を尊重しながら、日本の高い技術を提供し、このプロジェクトが成功するよう努めます」と語っています。
萩原建設工業の事業内容
萩原建設工業は、社会インフラ整備を通じて地域に貢献する総合建設業です。AIや3D技術の導入により、未来の建設業を見据えた挑戦も行っています。今後も、十勝地方の発展を支える存在であり続けることを目指します。詳しい情報は
公式サイトをご覧ください。