10年の研究成果 「建材型ベイパーチャンバー」を発表
ポルタパーク株式会社(本社:東京都練馬区、代表取締役:中村拓樹)は、10年間の熱工学研究に基づき、革新的な冷却技術を開発しました。これにより、世界初の「建材型ベイパーチャンバーパネル」と、電力を使わずに空調を実現できる「空調機能性建材」が誕生しました。この新技術により、AIデータセンター市場における熱問題を解決し、業界に革新をもたらすことを目指しています。
革新技術の具体的な内容
この空調機能性建材は、4層構造を持ち、室内の熱を効果的に外部へ放出する仕組みが特徴です。具体的には、蓄冷材層、室内ベイパーチャンバー、高断熱層、外部ベイパーチャンバーが一体化され、外気温が下がった夜に自然の力を借りて熱を外部に放出します。この技術により、電気を一切使用せずに快適な室温を維持できるのです。
ポルタパークは、この技術がサーバー処理に必要な高熱源化する次世代AIサーバーにとって非常に有効であると考えており、この革新的な技術をデータセンター環境向けに展開します。データセンター内のサーバーラック熱を自然対流で放熱し、従来の冷却システムを排除することで省エネを実現しています。
エッジAIデータセンター向けの4つの特徴
1.
外部冷却インフラを不要に
新技術により、外部の冷却装置やポンプが不要になり、駐車場一台分のわずかなスペースに設置が可能です。この技術を活用すれば、わずか1台分のスペースで旧式のスーパーコンピュータに匹敵する能力を持つデータセンターを構築できます。
2.
静音設計
ファンレスの静音設計は、住宅街でも問題なく運用できる特性を持ち、周囲への影響を最小限に抑えます。また、PUE(Power Usage Effectiveness)値も1.05以下と非常に高効率です。
3.
高圧受電不要
消費電力を抑えることで、高圧受電設備や建築確認を要せず、迅速な設置が可能です。これにより、電力インフラの不足から生じるリスクを回避できます。
4.
無線通信による超高速通信
近接でのデータ通信をWi-Fi 7等により無線で実現し、通信費用を抑えながらも超高速のプライベートAI環境を構築できます。データ漏洩リスクも限りなくゼロに近づきます。
展示会での初公開と展望
この新技術は2026年9月9日から11日まで幕張メッセで開催される「第一回国際熱エネルギー展(I-TEX JAPAN)」にて公開され、見学者は実際のトレーラーハウス型実証棟を通じてその効果を体感できます。また、AIサーバーの熱をリアルタイムで視覚化するデモも行われ、多くのデータセンター関係者の注目を集めることが見込まれています。
地方と都市を結ぶ分散エッジAIインフラの未来
ポルタパークは今後、コンテナ型データセンターを通じて地方の需要家へも高速インフラを提供し、「AI計算の地産地消」を目指します。これにより、地方の活性化とエコシステムの構築が期待されています。
まとめ
当社は、「熱を電気なしでコントロールする」といった全く新しい建材技術を社会に還元するため全力を尽くし、次のAI時代に向けた新たなエネルギー革命を推進していきます。今後の展開にぜひご期待ください。