支笏湖の寄付型お土産
2025-10-22 11:42:22

支笏湖で始まる寄付型お土産新モデル、環境保全を支える観光の形

支笏湖での新しい試み: 寄付型お土産発売開始



北海道の美しい自然を誇る支笏湖が、新たな観光モデルを打ち出しました。同湖を拠点にアウトドアツアーを展開する「支笏ガイドハウスかのあ」は、2025年10月8日より「寄付型お土産」の販売を開始します。このお土産を購入することで、環境保全活動への寄付が自動的に行われる仕組みです。年間184万人が訪れる支笏湖ですが、これまで環境保全に関与する機会が与えられていなかった約99%の訪問者に対し、今回の取り組みは新たなチャンスを提供します。

環境保全参加者のギャップを埋める


支笏湖はその透明度の高さから多くの観光客を惹きつけています。しかし、令和6年度推計によれば、来訪者約184万人のうち、環境保全活動に参加したのはわずか0.97%、つまり173万人以上がその機会を逃していました。これは、観光と環境保全が切り離されている現状を示しています。今回の「寄付型お土産」を通じて、すべての観光客が気軽に環境保全活動に参加し、支笏湖の美しさを未来へと繋げる手助けをすることが可能になります。

「大賞」受賞の誇りと責任


この取り組みを実現した「支笏ガイドハウスかのあ」は、環境省の「第20回エコツーリズム大賞」で最高賞を受賞しました。代表の松澤直紀氏は、北海道観光大使としても活動しており、この受賞は単なる名誉に留まらず、持続可能な観光の新しいあり方を広める責任を伴います。観光客が「お客様」から「環境を守る当事者」へと意識を変えることが、新たな観光モデルを作る鍵と考えています。

寄付型お土産の仕組み


販売されるお土産は全17種類、価格は350円から8,400円まで様々です。どの商品の購入でも売上の5%が「支笏湖環境保全協力金」として寄付されます。このシステムにより、購入者は自然に地域に貢献しながら、支笏湖の美しい環境を守る一員となることができます。ラインナップには、オリジナルデザインのマグカップやTシャツ、キャンバスエプロンなど、訪問者の思い出を持ち帰るためのアイテムが揃っています。

未来へのインパクト


本モデルは支笏湖の環境保全にとどまらず、北海道全域の持続可能な観光社会の形成に寄与します。今回の取り組みによって、観光客の意識が変わり、安定した資金源の確保が可能になることで、環境保全活動がより継続的に行えるようになります。また、北海道観光が持つブランド価値の向上にも繋がり、全国的に新しい観光モデルとして注目されることが期待されています。

地域全体での推進


寄付型お土産は「支笏ガイドハウスかのあ」だけでなく、千歳観光連盟や休暇村支笏湖、鶴雅観光開発、湖畔の宿などと協力し、販売を拡大していく予定です。これにより地域全体で取り組みを推進し、観光と環境の両立を図ります。

まとめ


「支笏湖での寄付型お土産」の導入は、多くの来訪者に環境保全の大切さを伝える新しい試みです。観光客一人ひとりが「自分も支笏湖を守る一員だ」と感じることで、持続可能な観光の未来を切り拓く第一歩となるでしょう。美しい支笏湖を未来の世代に残すために、皆さんの力もぜひ加わってください。


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