おたる再エネ共同購入プロジェクトがスタート
2023年、小樽市と株式会社エナーバンクが手を組み、再生可能エネルギー(再エネ)を利用する新たなプロジェクト「おたる再エネ共同購入プロジェクト」を発表しました。この取り組みは、小樽市が掲げる「ゼロカーボンシティ」の実現を目指すもので、市内の事業者に対して再エネの導入を促進します。
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、再生可能エネルギーの普及を図るために、電力のリバースオークション「エネオク」を活用した支援を行います。リバースオークションとは、複数の電力事業者が入札して電力契約を選ぶ仕組みであり、これによりコスト削減と再エネルギーの導入が同時に実現できます。
また、FIT非化石証書の利用を促進し、これにより再エネの比率を向上させていくことも目指しています。共同購入を行うことで、各事業者が独自に調達するよりも価格の抑制が期待されます。
過去の実績と現在の状況
過去には、2022年以降、原油価格の高騰に伴い電気料金が上昇する事態が発生していましたが、現在は調達価格が落ち着きを見せています。これにより、地域の旧一般電気事業者に比べて、再エネの電力メニューへの切り替えが安価になっています。このプロジェクトを通じて、地域全体で経済性を保ちながら環境保護にも寄与していくことが期待されています。
小樽市との協定の締結
小樽市は、2024年12月17日に「再生可能エネルギー電力の利用促進に関する協定」を締結しました。再エネ電力に切り替えた事業者は、小樽市の公式ホームページで紹介され、環境に配慮した取り組みをPRできます。このような形でブランド価値の向上にもつながります。
今後の支援内容
再エネは通常の電力よりもコストが上昇する傾向がありますが、エネオクを活用することで、入札価格を参照しながら再入札を行うことが可能です。これにより、より適正な価格で再エネ電力を調達できるようになります。
デジタルソリューションによって、複雑な電気料金体系にも対応し、企業の脱炭素化やDX化のサポートを行います。安定した再エネの調達は、持続可能な経営には欠かせない要素です。
プロジェクトへの参加のメリット
このプロジェクトに参加することによって、以下のような効果が期待できます。
1.
コスト削減: 共同購入によるスケールメリットの活用。
2.
環境貢献: 再エネの利用が企業価値の向上に寄与。
3.
リスク軽減: 市場変動に影響されない安定した電力調達。
4.
メニューの多様化: 多様化する電気料金体系にも対応。
5.
業務のデジタル化: 煩雑な調達業務を簡略化。
参加方法とお知らせ
興味を持たれた事業者の方は、ぜひWEB説明会や個別相談に参加をご検討ください。詳細は専用のWEBサイトをご覧ください。さらに、WEB説明会は2025年2月13日14:00より開催予定です。
おたる再エネ共同購入プロジェクト専用サイト
採用された事業者は、地域の環境配慮に関する取り組みについて、ぜひ広くアピールしていただければと思います。持続可能な未来に向けて、一緒に取り組んでいきましょう。