視覚障害者支援
2025-02-20 09:22:28

視覚障害者の移動を支援する新しい取り組みと製品が登場

視覚障害者の移動をより快適にする新たな挑戦



視覚障害者が安心して移動できる環境づくりが進んでいます。2025年に向け、東京都中央区日本橋室町で行われた「ワクワクプロジェクト」は、視覚障害者向けの歩行支援ツールを実証するための実験です。このプロジェクトには、家電製品のゴム部品製造で高いシェアを誇る錦城護謨株式会社が参加しました。

錦城護謨は、視覚障害者のために開発されたゴム製の歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」や、トイレ誘導ライン「ガイドレット」、仮設用歩行テープ「ココテープ」など、複数の製品を使用して移動支援を行いました。参加者からは「以前よりも認識できた」や「他の支援技術と併用することでより理解しやすくなった」との声が寄せられ、好評を得ました。

バリアフリーの時代



2024年4月に施行される「障害者差別解消法」の改正に伴い、民間企業でも視覚障害者への合理的配慮を義務化する動きが進んでいます。これにより、視覚障害者を含むすべての人が快適に移動できる環境を整えることが、社会全体の責任として求められるようになってきました。バリアフリー化の取り組みは、特定の企業や団体だけに限らず、社会全体で取り組むべき課題として認識されています。

錦城護謨は2007年にバリアフリー推進課を設立し、創業89年の技術を生かして視覚障害者の移動支援を進めてきました。「歩導くんガイドウェイ」「ガイドレット」「ココテープ」などは、さらに多くの場所で普及していくことが期待されています。

ユニバーサルデザイン



「歩導くんガイドウェイ」は、視覚障害者の安全な移動を促進するゴム製の誘導マットです。表面は凹凸がなく、なだらかに仕上げられており、白杖の音や足裏の感触で目的地に到達しやすくなっています。設置は両面テープで手軽にでき、公共施設や病院、オフィスビルなど、約1200箇所で導入されています。

さらに、トイレ誘導ライン「ガイドレット」は、視覚障害者が約88%も困っているトイレ内での移動をサポートするために設計されています。これは、視覚障害者が安心してトイレを利用できるようにするための重要なツールです。

簡単に使える歩行テープ



錦城護謨から新しく登場した「ココテープ」は、視覚障害者が必要なときにだけ使えるユニバーサルな歩行テープです。持ち運びに便利で、特定の場所に必要な時に貼ることができ、非常に気軽に利用できます。このように、さまざまな製品が視覚障害者の移動の自由さを向上させるために開発されています。

錦城護謨は、今回の実験から得たフィードバックを基に、今後も製品の改良を進め、視覚障害者が安心して移動できる環境を整備していくことを目指しています。社会全体がバリアフリーの重要性を理解し、積極的に取り組むことが求められている時代、その実現に向けた第一歩が確実に踏み出されています。


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