北海道紋別市とJEPLANが連携、ペットボトルリサイクルを推進し地域環境保全へ

北海道紋別市とJEPLAN、環境保全のための連携協定を締結

2024年2月14日、北海道の紋別市と株式会社JEPLANが、地域循環共生圏の推進を目的とした連携協定を締結しました。この協定は、両者が協力して使用済みペットボトルのリサイクルを促進し、地球環境の保全に寄与することを目指しています。

ペットボトルリサイクルの取り組み

本協定に基づき、紋別市で回収された使用済みペットボトルは、JEPLANのグループ会社であるペットリファインテクノロジーによって、独自の技術で分解・再生され、新たなペットボトルの原料となります。このプロセスでは、石油由来と同等の品質の再生PET樹脂が作られ、資源の効率的な循環が実現されます。

JEPLANは、全国の自治体と連携しながらボトルtoボトルのリサイクルを進めており、今後2025年1月末までに約50の自治体と協定を結ぶ予定です。ペットボトルのリサイクル率は約85%ですが、実際にボトルとして再利用されている割合は34%に過ぎません。JEPLANはこの数字を引き上げることに注力しています。

環境教育と地域活性化

また、JEPLANグループは「資源循環」の重要性を広めるため、市民への環境教育や啓発活動も行っています。紋別市は2050年に実質的なCO₂排出ゼロを目指すゼロカーボンシティとして、地域の環境保全と社会・経済の活性化を両立させる取り組みを進めています。

この協定を通じて、JEPLANと紋別市の持つ人的、物的資源を有効に活用し、地域社会における環境意識の向上を図ることが期待されています。これにより、持続可能な社会の実現が見込まれます。

未来の循環型社会に向けて

JEPLANグループは、これまでも、日本国内外の様々なパートナーと協力しながら、あらゆる物を循環させるというビジョンを掲げ、その実現に向けた活動を続けています。特に、ペットボトルから新しいペットボトルへのリサイクルを促進する「おかえりペットボトルアクション」などは、地域社会における資源循環の象徴と言えるでしょう。

このような取り組みは、単なるリサイクルにとどまらず、地域住民が自らの行動が環境に与える影響を理解し、積極的に参加することを促す重要なステップとなるでしょう。JEPLANと紋別市の協力によって、日本全体のリサイクル活動がさらに進むことを期待しています。

社会全体が環境への配慮を強め、持続可能な開発を実現するためにも、このような地方自治体と企業の連携が今後も重要な役割を果たすことでしょう。