地域資源を活かした新しい体験販売プラットフォーム『TOKKEN(トッケン)』の誕生
地域の隠れた資源を高める新たな取り組み、プラットフォーム『TOKKEN(トッケン)』が11月17日に始まりました。この画期的なサービスは、自治体や地域事業者が持つ文化、自然、施設などの資源をNFT(非代替性トークン)として販売し、高い価値を付与していくものです。運営を手掛けるのは、株式会社あるやうむ(本社:札幌市)で、代表取締役の畠中博晶氏が率いています。
『TOKKEN(トッケン)』の特徴と利点
『TOKKEN』は、地域の“特別な権利や体験”を可視化し、販売可能な権利として整備します。この命名には、地域の内外を問わず、誰もがその特権を購入できるようにするという願いが込められています。現在の日本各地では観光客の減少や地域ブランド力の低下が見られ、また物価高の影響で未来の値上がりリスクを避けたいというニーズが高まっています。
『TOKKEN』は地域固有の資源に高付加価値を与え、販売を通じて地域との深いつながりを促進します。これにより、地域経済の活性化が期待され、公共サービスやコミュニティの再生につながる試金石となるでしょう。NFT技術を利用することによって、権利の真偽や所有履歴を明確にし、ファン作りやプロジェクトの拡張に繋げることが可能です。
商品詳細と体験内容
『TOKKEN』の第1弾では、以下の3つのユニークな権利を販売します。
富山県舟橋村
- - 新米複数年お届け便:舟橋村で収穫された新鮮な米を3年または10年にわたりお届けする権利。生産者が提供する米は、「コシヒカリ」や「ばんどり米」で、物価高対策にぴったりの選択肢です。
- 【販売価格】70,000円(3年間)
- 【販売数】10点
香川県琴平町
- - 旧金毘羅大芝居の“せり”の仕掛け体験権:この権利を得ることで、閉館後の劇場でせりを体験する特別な時間を持てます。予約制のこの体験は、一日一組限定で、最大3回の体験が可能です。
- 【販売価格】500,000円
- 【販売数】10点
北海道むかわ町
- - 町長にプレゼンテーションできる権利:むかわ町の町長と直接対話できる機会です。プレゼン内容は自由で、時間は1時間。この権利は企業や個人に解放されています。
- 【販売価格】100,000円
- 【販売数】10点
取り組みの背景と今後の展開
あるやうむは、今年7月から富山県舟橋村、香川県琴平町、北海道むかわ町との連携を重ね、地域の特色を生かした体験型の販売を進めています。このプロジェクトの目的は、物価上昇に伴う新たな収益源を確保し、持続可能な地域活性化を目指すことです。
『TOKKEN』は地域資源をただの資材としてではなく、販売可能な体験に再構築する仕組みとして位置付けられており、地域とそのファンのつながりを育む重要な役割を果たしています。さらに、2025年度には、全国の自治体を対象にした取り組みも拡張する予定です。
地域経済への影響
この取り組みは、地域に新たな収入の流れをもたらし、資源に対する価値の見直しを促進します。これにより、地域活力の低下や住民所得の減少といった課題に新しい視点からアプローチし、持続可能な地域再生を志向しています。
まとめ
NFT技術を駆使した『TOKKEN』は、地域資源の新たな評価を促し、地方創生を推進する革新的な試みです。ぜひ、特別な体験を通じて地域とのつながりを深めてみてはいかがでしょうか。このプラットフォームを通じて、地域の魅力を最大限に引き出し、新たなファンを獲得するチャンスが広がります。