北海道産材×デザインで実現する新しいオフィス空間の提案
株式会社カンディハウスと株式会社イトーキが、北海道産材を活用した新たな家具の共同開発を開始しました。この取り組みは、2024年から法人協業をスタートし、地域材の活用を通じてオフィス空間の質を高めることを目指しています。
背景と目的
近年、出社回帰が進む中、企業は従業員の帰属意識を止めるシンボリックな空間を求めています。カンディハウスは、北海道の広葉樹を持つ家具製品が心地よさを提供することに注力しており、イトーキはその空間デザインとコンサルティングに強みを持っています。両者が手を組むことで、より価値の高いオフィス空間の創造が可能になると考えられます。
妥協なき家具開発
カンディハウスは、北海道産の木材を使用した家具開発を進める中で、使用率を約80%まで引き上げています。これは、地域材の利活用が進む背景の一環です。また、イトーキではオフィスの空間デザインや働き方を重視し、地域創生にも関心を高めています。
この協業の第一弾として、北海道・旭川に本社を置く荒井建設株式会社のオフィス改修プロジェクトが挙げられます。ここでカンディハウスの家具が使用され、空間の質が大いに向上しました。打ち合わせブースやハイテーブル、小上がりスペースなど多様なシーンを考慮した設計が評価されています。
製品の開発に向けた取り組み
サステナブルな製品開発が急務となっている中、両社は、カンディハウスの工場見学を通じて製品化の方向性を探っています。特に2026年にはテーブルやデスクの製品化を目指し、端材や未利用材を活用する方向で検討を進めています。
今後の展開
北海道内でのオフィス新築やリニューアルにおいて、カンディハウスの家具をさらに強化していく計画です。これにより、企業の顔となるスペースにおいても、高いデザイン性と機能性を兼ね備えた提案ができるようになるでしょう。
また、イトーキは年間4~5件のプロジェクト受注を目指し、カンディハウスは法人取引比率を25%に高める計画です。地域資源の活用を通じたサステナブルな価値創造により、働く場の質を向上させ、より快適な環境を社員に提供することを目指しています。
最後に
カンディハウスとイトーキの連携は、自然と調和したものづくり、そして快適で働きやすいオフィス環境の実現を通じて、北海道の地域資源を活かす新たな道を切り開いていくことでしょう。今後の展開が大いに期待されます。