キッチハイクが厚沢部町へ本社移転、新たな地域貢献モデルの創造へ

キッチハイクが厚沢部町に本社を移転

このたび、株式会社キッチハイクは2025年11月14日をもって、北海道檜山郡厚沢部町に本社を移転することを発表しました。これは、キッチハイクが掲げる「地域の価値を拡充し、地球の未来へつなぐ」というミッションを実現するための重要なステップであり、厚沢部町との密接な連携を深めることを目的としています。

厚沢部町との強力なパートナーシップ

厚沢部町は「世界一素敵な過疎のまち」を目指し、2021年にスタートした保育園留学事業を通じて、地域の将来を見据えた取り組みを推進しています。キッチハイクはこの町と共に取り組んできた実績をもとに、地域貢献の新しいモデルを構築しようとしています。地域経済への貢献や、保育園留学事業の深化を目指す中で、今後は「KIDS FIRST」企業としての役割も果たしながら、さらなる事業展開を行います。

新たなビジョン：地域を未来の先駆者へ

「保育園留学」は、子どもたちが自然豊かな環境でのびのびと育つことを助けるプログラムで、多くの家族から支持されています。移転後も、このプログラムを通じて厚沢部町に長期的な関係人口を創出し、地域の活性化につなげていく方針です。特に、厚沢部町にとって2025年は「メークイン発祥100周年」という重要な節目。その年に合わせて発表された新たなビジョン「100年先の未来を発祥する町に」を掲げ、町づくりを進化させていきます。

新オフィスの概要

新しいオフィスは、厚沢部町の移住交流センター内に設置され、地域連携や事業開発を行う拠点となります。2025年11月14日からテスト稼働が開始され、地域との連携を強化するための共創スペースとしても機能します。地域の価値を拡充する取り組みを前面に押し出し、地元住民や彼らの生活環境の質の向上にも貢献していくでしょう。

地域課題に立ち向かうイニシアティブ

キッチハイクは、厚沢部町との協働により、教育、食、エネルギーといった地域の基本的なニーズに応えるためのプログラムを展開しています。例えば、保育園留学を通じて子どもたちがさまざまな文化に接することができる「ダイバーシティ・インストラクター」の導入もその一環です。また、オンライン診療を通じて地域医療のアクセスを改善し、留学中の家族が安心して生活できる環境を作り出す取り組みも行っています。

保育園留学：成功事例を全国へ

2021年から始まった保育園留学は、すでに650家族、2200人以上が参加し、95%の方が再訪を希望しています。その人気は厚沢部町や全国の地域で広まり、現在では60以上の地方自治体で同様のモデルが立ち上がっています。この成功を受け、厚沢部町発の「留学先納税」の仕組みを導入、地域経済への直接的な還元を促進しています。