訪問看護の未来を切り開く「iBowボード」
株式会社eWeLL(イーウェル)は、訪問看護ステーション向けの新しい経営分析ツール「iBowボード」を2026年2月にリリースしました。このツールは、訪問看護における経営課題を可視化し、医療従事者が合理的な判断を下す手助けを行います。特に、経営経験が浅い経営者でも活用できる構造になっているため、全ての経営者が自立した意思決定を行える環境を提供することを目指しています。
高齢化社会における訪問看護の現状
近年、高齢化が進み、在宅医療への需要が拡大しています。訪問看護は、その中でも特に重要な役割を果たしていますが、経営環境は厳しい状況にあります。全国訪問看護事業協会の調査によると、訪問看護ステーションの2025年度における廃止・休止件数は1,241件に達し、廃業率は6.6%に上ります。この数字は一般の中小企業の廃業率(3.4%)を上回っています。
eWeLLの使命
eWeLLは、訪問看護の経営を安定させるため、経営者が正しい意思決定を行える状況を整えることが重要だと述べています。健全な経営基盤があってこそ、医療従事者の給与の適切な支払いが可能となり、医療従事者の労働環境の改善につながります。看護師の処遇改善は、医療制度の一環として、国の重要な施策に位置づけられています。
経営への不安と「iBowボード」の解決策
訪問看護の現場では、経営者の多くが看護師出身であるため、経営に関する専門知識が不足しているケースが多く見受けられます。これが原因で、売上の変化に気づくのが遅れたり、適切な人員配置ができず、効率が悪化することがあります。従来の経営支援ツールは、経営経験豊富な層向けに設計されていることが多く、初心者が使いこなすことが難しいという課題も存在しました。
「iBowボード」は、このような経営者全てのために設計されています。このツールは、看護記録と連動しており、実績に応じた正確なデータに基づいて可視化し、経営者はそのデータをもとに正しい判断を行うことができます。実績データに基づく分析により、データドリブンな意思決定ができる環境を整えているのです。
「iBowボード」の具体的機能
「iBowボード」は、訪問看護専用電子カルテ「iBow」に入力されたデータと連携し、経営に必要な数値を視覚的に理解できるグラフ形式で提供します。以下のような6つの羅針盤が、経営の可視化に役立ちます。
1. 訪問記録件数とレセプト売上の分析
2. 利用者数と利用者の継続期間の把握
3. 医師ごとの指示書の分析
4. スタッフごとの生産性の可視化
これにより、例えば「訪問件数は維持されているが、売上が減少している」という状況に対しても、具体的なデータをもとに原因を分析することができます。
eWeLLの今後の展望
eWeLLは、「iBowボード」を通じて、より多くの訪問看護ステーションが経営を安定させ、地域医療の質を向上させる手助けを行います。経営者はこのツールを利用して、利益を生み出し、それを従業員の処遇改善や看護の質の向上に還元することが期待されています。改善された医療環境が、在宅療養者とその家族のQOL向上につながることを目指しています。
会社情報
eWeLLは「ひとを幸せにする」を企業のミッションに掲げ、在宅医療の支援に特定したサービスを展開しています。電子カルテの「iBow」や地域医療の最適化を図るマッチングプラットフォーム「けあログっと」などを通じ、全国で医療従事者の業務効率化と患者のQOL向上に寄与しています。是非、eWeLLの取り組みをチェックしてみてください。