ガイアがデジタルトランスフォーメーションを推進
全国にパチンコホールを展開する株式会社ガイアが、新たな経営陣のもとでデジタルトランスフォーメーション(DX)を本格的に進めています。この取り組みは、会計業務や契約業務のデジタル化を通じて業務を効率化し、社員の業務に対する意識を改めることを目的としています。
DX推進の背景
ガイアでは、2017年から「BtoBプラットフォーム 請求書」を導入していましたが、当時はあまり効果的に活用できていませんでした。しかし、2023年10月に民事再生法の適用申請と同時に経営陣を刷新したことがきっかけで業務フローの見直しに取り組み始めました。特に、請求書業務の複雑さが最大の課題として浮かび上がりました。
従来、経理部門が請求書を一括受け取り、購買グループで各部署に振り分けるフローでした。そのため、各部署で確認や照合が行われ、結果的に情報伝達に時間がかかる上に、業務が属人的に進むためブラックボックス化していました。この状況を打破するため、業務の早期電子化が求められていました。
BtoBプラットフォームの導入効果
業務効率化と意識改革
新しいDXの進展の中で、特にガイアの社員たちが業務効率化に努力するようになったことが大きな変化です。これまで、主に「経理の専門領域」と思われていた請求書業務が可視化され、全社員がその重要性を理解し、効率化を意識するようになりました。
時間の大幅短縮
「BtoBプラットフォーム 請求書」の活用により、ガイア社内では請求書の受取から経理処理にかかる時間が約5日短縮され、400時間の作業時間が削減されました。現在、取引先の70%以上がこのプラットフォームを利用しており、さらに残る紙の請求書もAI-OCR技術により効率的にデジタル化されています。これにより、請求業務に伴う透明性の向上にも貢献しています。
電子契約の導入
契約業務に関しては、「BtoBプラットフォーム 契約書」を活用し、新たに業務委託契約やキッチンカー出店契約を電子化しました。電子契約は収入印紙が不要なため、取引先に対する負担軽減にもつながっています。取引先もスムーズに新規契約や再締結を行えるようになり、業務の無駄を省いています。
未来への展望
今後、ガイアは「BtoBプラットフォーム 契約書」の利用範囲を人事契約書などにも広げていく方針です。現時点では同意書などの取り扱いに課題が残っていますが、インフォマートと協力し解決していく予定です。ガイアの考え方が変わり、DXを積極的に取り入れる企業として新たなスタートを切るこの瞬間、パチンコ業界の業務改善に注目が集まっています。
DXの波は今や全社的な課題となり、業界全体の発展を追求する姿勢が広がることを期待しています。